アメリカでネット個人売買(ヤフオクみたいなもの)といえばebay。
ebayは危険という話もよく聞くけれど、実際のところ、ちゃんと用心していれば、ebayでトラブルに巻き込まれることはあまりないですし、良いものが安く入手できます。
ただ、何を用心しておかなければならないのか、常に最新の情報を集めておくことが大事。
というわけで、いままでにあったヒヤリハット事例と対策です。
1)PayPal関係
PayPalはもともとebayのためのネット決済システムなので、ebayで買い物するとだいたいPayPalのアカウントを作る人が多いと思いますが、問題はPayPalを騙った詐欺メールが大変多いこと。以前にもなんどかこのブログで報告しています。
対策としては、PayPal専用のメールアドレスを取得して登録するか、普段あまり使わないので外部に知られていないメールアドレスでアカウントを作成しておく。
そのメアド以外に届くPayPalっぽいメールは全て詐欺メールです。
すでにスパムがたくさん届くメアドでPayPalのアカウントを作ってしまった場合は、即メアドを変更した方がいいです。
私自身、何度もひっかかりそうになって、「まてよ? このメールアドレスではPayPal登録していない!」と気づきました。。
わかっててもついひっかかるから、メール詐欺はなくならないのです!
ちなみに、せっかくメアド分けても、そのメアドから普段使うメアドに転送かけてそっちで確認、、とかやってたら全く意味がないので、メールボックスもちゃんと分けておきます。
2)出品者の評価をよく見ること
PayPalの出品者は個人だけでなく店舗もやってることが多いので、そういう場合は評価が千とか万単位でついてます。
まともな業者なら、95%以上高評価、があたりまえです。星5つ。
星4個以下はやめた方がいいと思う。
個人出品の場合は、そんなに評価数も多くないから、全部評価コメントを読んでも知れているので、ちゃんと真面目に目を通した方がいいです。
それから、売買が成立して商品に満足したら、ちゃんとその出品者を評価するようにしましょう。
出品者は大抵こちらが良い購入者だったか評価してくれますが、こちらから評価すればまず評価のお返しが返ってきますので。
おそらく、良い購入者かどうか、の評価が、次のMoney Back Guaranteeの判断にも影響しているのではないかと思います。
3)"ebay Money Back Guarantee" がついているものを選ぶ。
出品の明細をみると、こういうのがついてる商品があります。
これは、ebayが悪い噂を払拭するために導入したと思われる画期的なシステムで、出品者とモメて交渉が決裂した場合、場合によっては払ったお金をebayが返してくれるというものです。
まともな出品者の多く(とくに業者)は30日間の返品可能オプションをつけてたりしますが、個人出品だと返品は不可というものが結構あります。
そういう場合でも、ebay Money Back Guaranteeがついていれば、最悪まったくおかしな商品がとどいてもebayから返金してもらえます。
実は、私はこのmoney back guaranteeに1度だけ世話になったことがあります。
その出品者は評価も対応もよく、問題が起きたのは出品者のせいではありませんでした。
USPSで発送を頼んだのですが、USPSは不在の場合部屋の前に荷物を置いて配達完了となります。うちはアパートなので、居住者またはUSPS職員以外はアパートのドアの前まで来られませんから、それで問題はなかったはずなのですが、、
その荷物が届かなかったのです。
しかし、USPSのtracking情報を見ると、配達完了と書いてある。
早速出品者に連絡しましたが、やはり配達完了となっている以上こちらとしてはどうしようもない、と申し訳なさそうな返事が返ってきました。
で、これはもう50ドル諦めるしかないな、と思っていたら、、
翌日になって、ebayから出品者との交渉がまとまらなかったので商品代金を返金します、という連絡がきました!
え、証拠ないのに、いいの?! って感じですが。
数日後、本当に返金されていました。
このシステム、当然悪用すればebay側から目をつけられるでしょうが、本当に商品が届かなかったときには交渉する価値ありです。
4)自宅で荷物を受け取れない人は、職場で受け取る。
ebayに限ったことではないですが、そういうわけで、荷物盗まれる恐れがありますので、やはり人がいるところで受け取るようにすべきです。
5)出品者との連絡は、かならずebayにログインして連絡フォームで行う。いきなりメールは送らない。
で、これが本日の新情報(笑)。
ebayの出品者にはメールも送れるのですが、連絡手段としてメールを使うのはやめた方がいい、というのを本日学びました。
何がおきたかというと、、、
今朝方、iphone 6+のunlock版を中古で購入しました。
昼頃、ebayのカスタマーセンターから電話が入りました。曰く、
- 本日iPhone 6+を購入したか?
- 発送先はどこにしたか?
- メールアドレスを教えてほしい
と、、、
iPhone6+は買ったし、発送先は職場にしたけど、なんでメールアドレス? と思ったら、なんと「本日購入したiPhone6+の発送先を以下の住所に変更してほしい」というメールが出品者に入り、出品者が怪しんだためebayに直接確認してもらうよう依頼が入ったのだ、という話。
そのメールに書かれていた発送先はニュージャージー州でした。
そのメールのメアドの一部も教えてもらいましたが、もちろんまったく知らないアドレスです。
つまりこれは、ebayを監視していて、売買が成立したあとに、購入者を騙って出品者に発送先変更依頼のメールを送る、という詐欺なわけですね!
インターネット上の売買の特徴のひとつが匿名性ですが、ebayもその例にもれず、出品者はこちらのメールアドレスなんて知らないわけです。
だから、売買が成立したタイミングを見計らって、商品の内容を事細かに書いたメールに、配送先の変更依頼を書いて送れば、忙しい出品者だったらうっかり鵜呑みにして別の住所に送ってしまうかもしれない。
出品者の立場に立てば、そういうメールの真偽を確かめるのは大変な労力とタイムロスになりますので、連絡手段にはebayの連絡フォームを使うべき、ということです。
6)ebayからの電話(8015451800)は、ちゃんと受け取る。
ebayで買い物をしていないときには取る必要はないかもですが、、
この電話番号、ネットで検索すると、スパムだってでてくるんですよ(苦笑)。
で、実は、ebayのカスタマーセンターは、最初私の携帯の方に電話してきたのです。三回も連続して。
で、どうせスパムだろうと思っていたから、とらないで無視していたら、今度は職場の番号にかかってきて、それで初めて本当に連絡が必要だったんだと知った次第です。
これ、とらなかったら、iPhoneがニュージャージーに送られてしまっていたかもしれんので、危なかった(汗)。
7)商品の詳細をよく読む。語学力の問題でよく理解できないのであれば、高額商品は買わない。
ebayは良くも悪くも玉石混合です。良い商品もあれば、いい加減なものもあります。しかし、だからこそ、良い出品者は、信頼を得るために大手ECプラットフォームよりも細かく情報を記載していることが多いです。
本当にいいものをお値打ち価格で購入したい場合には、ebayは便利です。
今回、テスト用にどうしてもiphoneが必要になったのと、親がiphone欲しいと以前から言っていたので、この際unlockedの中古を買おうと決心したわけですが、最初はやはり大手のamazonとかで買うつもりでした。
しかし、一番肝心な型番を書いていない販売者のなんと多いことか!
まあ最近のiphoneは何を買っても日本でも使えるのかもしれないですが、微妙にiphone6+
は日本で使えるのかどうかわからなかったので(global modelとsprint用は大丈夫と聞いた)、詳しい型番+GSMなのかCDMAなのかが知りたかったのです。
でも、カメラの解像度がどうのとかそういうことは詳しく書いてるくせに肝心のその情報が書いてない。。
商品の仕様なんてAppleのホームページを見れば一目瞭然なんだから、そんなことより、中古なら傷がどの程度なのかとか、そういう情報が見たいわけですよ、、
で、そのへんが一番詳しく説明されているのが、amazonでもrakuten.comでもなく、ebayの良い出品者です。
ちょっと前に仕事用のmac book proをやはり中古で購入しましたが、それも状態が非常によくわかるように何枚も写真がアップロードされていて、バッテリーサイクルカウントのスクリーンショットもついてました。
で、届いた商品は、本当にUsedなのか? と疑うほどの美品でした。
大手ECサイトで購入したら、あと6−700ドルは高い値段がついているものなので、本当にお値打ちでした。
※電子機器の中古販売の場合、それ専門の業者がebayで同じモデルを大量に販売していることがあります。その場合、残数や販売数が10とか100とか、とにかく1ではない数になっています。
この場合は、アップロードされた写真の商品が届くとは限らないので、その業者の評価をよく読んでみることをおすすめします。
多くの場合、独自の基準を設けていて、Like New とか Excellentとか書いてあればほとんど傷なし、goodとかなら多少目に見える傷あり、acceptableとかならかなり目立つ傷あり、というところでしょうが、それが世間一般の基準からはずれていれば、たいてい評価欄に文句が書いてあります(これをExcellentとは言いすぎだ、とかなんとか)。
ただ、何かあれば出品者と交渉しなくてはならないので、日本の方が直接アメリカのebayで取引するにはある程度の英語力は必要と思います。
怪しい出品者にひっかからないためにも。