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YouTubeが著作隣接権違反の幇助をしている件

2018/7/16 追記
SMEが申し立てを撤回しましたので、この件は解決しました。
ブチ切れてFacebookでも拡散したのが効いたのかどうかはわかりませんが。

しかし、自分の動画の権利の正当性を主張するために、こちらは住所氏名をYouTubeと申し立て側(今回の場合SME)に渡さなければならないのに、相手の情報はなにひとつもらえない、というのは非常に不満です
しかも、三度めのトライアルはなく、「復活した異議申し立て」に再度異議申し立てをして、再度相手から却下された場合、動画は削除され、私宛に著作権侵害通告がなされる、という警告文までついてきます。
そもそも、この警告文を文面通りに理解する限り、最後には一方的に申し立て側の判断を押し付けることができるシステムなのだから、話し合いの余地もなにもあったものではありません。
申し立て人に直接抗議したくとも、相手の連絡先がわからないのではどうしようもありません。
それでいて、こちらの氏名と住所は、申立人に送られる、という、非常に一方的に申立人に有利なシステムです。

今回はSMEが引き下がってくれたからよかったですが(コメント欄で、これで再度却下したらこちらは弁護士を立てます、と書いたからかもしれませんが)連絡先もわからない相手と、自分が正当に保有する権利について、こちらの情報だけを公開してやりとりしなければならないストレスは大変なものです。
おそらく、これらのYouTube側の警告に恐れをなして、反論を諦めてしまうユーザーの方が多くいるのではないか、と危惧します。
YouTubeには、このような不公平の一刻も早い解消を望みます。



2018/7/15 追記
今度はSME(Sony Classical の代理)が異議申し立てを却下してきました。

2013年にこの記事(メイン記事の方)を書いたころからはかなりマシになってきて、どうしようもなく怪しい団体からのクレームは減ってきました。
ただ、たまに、こういう失礼千万な著作権管理団体があります。
昔とちがって、どこのプロの演奏と誤認したのかが表記されるようになりました。こんな感じ。

YouTubeが著作隣接権違反の幇助をしている件_f0064866_08091585.png

で、こちらが、誤認された某アマチュア団体の演奏です。


これがプロの演奏ではないことくらい、動画を見れば一目瞭然です。
それなのに自動認識プログラムが誤認してイチャモンつけてきたから、仕方がなく、わざわざ異議申し立てをして、「あんたが著作隣接権管理してる演奏じゃないよ」と教えてやったのです。
そうしたら、その異議申し立てを却下して、再度、我々が著作隣接権侵害をしている、とイチャモンつけてきました。
つまり、私が送った異議申し立てに対して、誰かSMEの担当が自分で動画を確認することすらしないまま、問答無用で却下してきた、ってことです。

ふざけんな。私は、二度とSonyの音源は買わないし、Sonyの商品も買いません。
音源を扱う会社でありながら、他人の音源への権利侵害にこんなにも無頓着って、問題ありすぎでしょう。
SonyはSMEに管理を任せてるだけかもしれませんが、もうちょっとマシな管理団体を選ぶべきです。

コンテンツIDによる自動認識プログラムにより、間違って他人の演奏を自分のモノ、と認識して、他人の動画にイチャモンをつける、というところまでは、まあ、自動プログラムのやることだから仕方がない、と諦めます。
しかし、間違ってるよ、と、こちらが労力を割いて教えてやったのに、それを再度却下して、正当な著作隣接権所有者(この動画の場合、うちは正当な著作隣接権所有者からアップロードの許可を得た、というだけですが)の権利を侵害するのはあんまりひどい。

こちらは、著作権担当を一人はりつけて、そういったクレームに日夜対処できるような贅沢な環境ではないんですよ。
クレームに対する異議申し立てだって、いちいち理由を書かされるし、今回のような一度異議申し立てしたものを却下して再度クレームをつけてくるような連中に再度異議申し立てをするには、こちらの氏名から住所も晒して、全部手入力で応戦しなきゃならんのです。
判断は自動認識プログラムにお任せ、ボタン一つで異議申立てができる大手著作権団体の連中とは、割かなければならない手間や時間が、全然違うんです。

そういう個人を相手に、力で無理矢理押しまくって著作(隣接)権侵害を繰り返すような連中には、こちらもそれなりの態度で報復します。
これでもう一回却下してきたら、本当に弁護士立てるから。覚悟しろSME(とソニー)。


2013/3/23 追記

UMPG Publishing が異議申し立てを却下してきた!
で、再度申請のためには、こっちの住所を晒せというシステム。しかも、YouTubeだけで住所を確認するならともかく、イチャモンつけてきたUMPG Publishingに住所が渡ってしまうという有様。

これって、つまり、個人情報(住所、電話番号)を入手するために、手当たり次第に著作権違反申請して、異議申し立てを却下すれば、YouTubeが勝手にユーザーの住所を集めて著作権詐欺団体に教えてくれる、ってこと?


どうなんですか、このシステム。YouTubeさん。


※以下は、2012年 03月 27日に書いた記事です。

意図的にやっているのか、面倒で手が回っていないのか知りませんが、、

YouTubeにクラシック等の音楽を使った動画(勿論作曲家の著作権は切れており、演奏も録音も自前のもの)を上げると、まったく関係のない、聞いた事もないような第三団体が自分達の著作権を侵害している、と警告してきて困っています。
現状、YouTube側はこういったハラスメントに近い状況を改善する気はまったくないようです。
(ちなみに、ご自分の動画が著作権、著作隣接権の侵害をしていないか、自信のない方はこちらの記事をどうぞ。)

うるさいのはMusic Publishing Rights Collecting Society、同じ楽曲に何度も執拗に著作権侵害クレームを送ってきます。
また、GoDigital MG For a Third Party は、クレームに対して意義申し立てをしても自分の正当性を主張して、申請取り下げをしない悪質な団体で有名な模様です。<うちは取り下げてもらえました。

何度も自分の動画の正当性を主張するのも面倒ですが、もっと問題なのは、このクレームがついた時点で動画に自動的に広告が表示され、その広告による収益は一方的にクレームをつけている団体に流れてしまうということです。広告は、動画の持ち主がクレームに対し異議申請をして、相手がそれを受け入れてクレーム取り下げしてくれない限り消えません。

他人のものを自分のものだと主張するだけで、動画の持ち主の言い分もきかずに勝手に広告をはりつけ、間違った演奏へのリンクをはり、収益を第三団体に流すシステムってどうなんですか? YouTube!


そもそも、この特にひどいGoDigital MG For a Third Party からのクレームに参って、もう自分の使用楽曲をYouTubeのお仕着せのものに変える人も結構いるようです。
これをやると、当然広告が入ります。で広告収入はYouTubeのものになるんでしょうから、YouTubeとしては放っておいても損な話ではないのでしょう。

しかし、これ、ホントひどすぎるよ。
悔しいからこれまでイチャモンつけてきた著作権団体やレコード会社の名前晒してやります。

Music Publishing Rights Collecting Society
異議申し立てすればあっさり取り下げることが多いけど、同じ動画に対して何度もクレームを送ってくる。Facebookのこの会社のものらしきページを見ると、滅茶苦茶アヤシイことが書いてある。以下引用。
"You get the pleasure of posting videos
We get the pleasure of making money from your videos
It's a win-win situation :) ”。何がwin-winじゃ!

GoDigital MG For a Third Party
異議申し立てしてもすぐには取り下げない。最悪。他にも被害に遭っている人が多数いることから、どうも悪質な詐欺団体っぽい。
追記:他より若干遅れましたが、どうやらうちへ申請は取り下げられたようです。一応詐欺団体のレッテルは消しておきます。

The Orchard Music
ここは何でもかんでもクレーム、という感じではないが、自分のところで管理しているレコードの演奏を使っている、と思っているみたい。全然関係ない演奏家の演奏へのリンクを張られて、そこでmp3が買えるみたいな誘導をされてしまう。「同じ曲をこちらで買えます」という文句ならともかく、動画自体が第三者の演奏であるかのような書き方をするのはひどいと思う。(まあ、これはYouTubeのフレームワークのせいだろうが)

APM Music and Music Publishing Rights Collecting Society
情報なし

UMPG Publishing
Universal Music Publishing Group だと言ってる人が沢山いるんだけど、ホントなの? ホントなら、Universal Music Publishing Group Publishingになっちゃう気が。何より、UMPG Publishing という略記をUniversalのページで見ないので、Universalを騙った別団体なんじゃないか、という気がしないでもない。<誰か確かめた人います?



名前は立派だが、どれも(The Orchard Music以外)まともな著作権管理などやっていないアヤシイ団体くさい。
なにしろ、webで検索かけても会社のページがヒットしないんだから。

色々過渡期で、対策が後手後手に回っているのかもしれないが、こういう事態をYouTubeがまったく想定していなかったのなら、あまりに酷い話です。
こんなの、イチャモンつけたもん勝ちじゃん。
そもそも、なんで同じ団体によるクレームを同じ映像に対して何度も受け付けるんだ。
クレームつける側の審査はまったくしていない印象です。
せめて、自社が管理しているどのレコードの曲の権利を侵害しているのかを特定するくらいは、クレーム申請の条件にすべきなんじゃないの?
(注:2018/7/15 追記:現在は、どのレコードと一致したのかが表示されます。その部分は改善されたらしい。)
「自分達の著作権、著作隣接権侵害している恐れがある」から、ってだけで他人の著作隣接権侵害してもいいのかい??
(……って、実は、法的にはアリなんだけどね……多分。何故なら、著作権も、著作隣接権も、権利者が訴えない限り守る方法がない権利だから。つまり、権利者が逆に第三者に自分の著作権が侵害されている、と訴えない限り、その第三者の主張は通ったと見なされ、著作権(著作隣接権)の侵害はおきていない、という判断になる。そういうこと分かってやってるからたちが悪い。)


しかも、このクレームに対する取り下げ申請のフォームがまた腹が立つ。
「嘘の申請をしたら、アカウント削除」とか脅されるんですよ! YouTube側から。
じゃあ、手当たり次第に人の動画にイチャモンつける団体のアカウント削除はしなくてもいいのか?! 

人の動画に勝手に広告はりつけて、収入はそっちに流すなんて、そっちの方がよっぽど酷いでしょうが。


アメリカは訴訟社会、訴訟してしまえばこっちのもん、という考え方が背後にあるんでしょうが、訴訟を受けて立つだけの資金がない個人に対して企業がこういう攻撃をするのは、あまりにも酷い話です。
どうせ訴えられない、訴えられて訴訟で負けても、個人のレベルでは払う金額は知れている、とたかをくくっているんでしょう。
一人一人の損害は微々たるものでも、そのお金をまとめて受け取る側は結構大きな額になるはずです。
言ってみれば、相手のない著作権闘争。
YouTubeからのメールちゃんと見てなくて、知らないうちに昔上げた動画に勝手に広告張られて、勝手に誰かの金儲けに使われている動画、かなりあると思うので、そういう人に寄附してもいいと思う人以外は、一度ご自分の動画をチェックすることをお勧めします。


というわけで、ここは多分著作権団体を叩いても、何もでてこない。
こんな緩いクレーム申請を許しているYouTubeを叩いて、どうするか反応をみる、というところでしょうか。
(ま、だったらうちのサービス使うな、と開き直られる可能性はかなり高いですが、詐欺の片棒担いでいる、というイメージの回避のために、騒げば対処してくれるかもしれません。)
YouTube側に、クレーム申請のための手続きの複雑化と厳格化を期待します。

YouTube著作権関係連絡先
http://www.youtube.com/static?template=contact_us_address&hl=ja

by lily_lila | 2012-03-27 10:16 | 著作権関連

渡米生活日々の備忘録。


by lily_lila