渡米生活。
2023-12-16T01:00:28+09:00
lily_lila
渡米生活日々の備忘録。
Excite Blog
アメリカから安く日本へ荷物を送る
http://lilylila.exblog.jp/33710523/
2023-12-16T00:51:00+09:00
2023-12-16T01:00:28+09:00
2023-12-16T00:51:23+09:00
lily_lila
渡米生活...住
日本からのEMSはそこまで高くないのに、アメリカから日本宛にUSPSで送ろうとすると、一番小さいpriority mail small boxでも30ドルかかるんですよ。small boxはだいたいA5くらいの大きさです。もちろんUPSやFEDEXは単品で送るともっと高い。
(まぁ、軽いものならflat rate boxを使うのはあほらしいんですが。かなり割高になっているので)
なので、もうこれはこちらから荷物送るとかは現実的ではないな、と思っていたのですが、、、
つい先日、こんなサービスを見つけました。
https://www.easyship.com/
で、ご覧の通り、とにかく安い! USPSですらちょびっと安い!!
一番安いFlat Exportは、日本でいえばメール便かクリックポストみたいなもので、途中のトラッキングはなくて最後投函完了した時だけ通知がくる、というやつなんですが、10ドルか20ドルくらいのものを送るんだったらその程度でもそこそこ使えるかなぁ、と。
どのくらいマトモに使えるかわからんのですが、試しに使用してみたところ、手間はUSPSに行って窓口でinternational shippingの手続きをするよりよっぽど簡単です。custom formはこのeasyshipで内容入力するだけでよくて、しかもこの画面で、無料pickupまで設定できる。アメリカはポストに投函する以外に、自分の家のポストに送りたい手紙を突っ込んでおくと、郵便集配の人が持っていってくれる、というシステムがあって、それと同じ扱いで、ここで登録しておけば決まった日にUSPSの配達員が持っていってくれるんですね。
つまり、Flat Exportは、アメリカ国内の流通はUSPSに任せ、その先をFlat Exportがやる、ということらしい。USPSが組んでるなら、そこまでダメダメなサービスじゃないんじゃないか、と期待したいところですが……その先の配送会社をどこ使うかわからん、ということらしいので(多分そのとき空いてる民間サービスを使うんでしょう)扱いが荒いことは十分あり得るので、まぁ箱ツブされてもあんまし影響がないものの方がいいかもしれません。
いずれにしても、ためしに使ってみてどんな感じで届くか、楽しみです(笑)。
※ちなみに、私はEasyshipのアカウント自体を個人事業主としてビジネスアカウントで作ってるので、個人アカウントだともしかすると若干見える選択肢が違うかもしれません。ただ、アカウント作成時にETIN番号とか聞かれなかったので、別に自称個人事業主でも作れると思います。
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アメリカでLLC(合同会社)を設立する
http://lilylila.exblog.jp/32718044/
2022-06-24T04:45:00+09:00
2022-09-18T12:19:32+09:00
2022-06-24T04:45:45+09:00
lily_lila
渡米生活...手続・契約・交渉
Sole proprietor と自分一人でやるLLCは、税金の申告という意味ではあまり変わらないのですが、Schedule-Cで提出する事業内容によっては、LLCに変更することには大きな利点があります。LLCとはLimited Liability Companyですから、株式会社と同じく有限責任になります。たとえば、自分一人で立ち上げたLLCであっても、事業で失敗して倒産した場合、会社の財産はゼロになりますが、個人名義の財産まで損失補填にあてる必要はない、ということです。
一方、sole proprietorだと、個人の家も預金も全部とられます(自己破産になる)。
ハウツー本一冊くらい買って読めばいいのですが、こっちのハウツー本いまひとつそんなにわかりやすくないし、結局公式様のイラストもなにもない説明文をゴリゴリ読まないとわからない部分が絶対でてくるので、お手軽にstart a small business in Wisconsin とか検索かけて、ヒットした説明サイトの示すとおりにやってみました。
これらの情報サイトは、要するにアファリエイトサイトで、随所に手続きが難しそうなら代行業社に任せれば全部やってもらえるヨ! とこれ見よがしにスタートアップ代行企業へのリンクを張ってあります。
こういったスタートアップ代行会社は、初年度は大変リーズナブルなお値段ですが(全く手数料がかからないところもある)、翌年から数百ドルの管理代金をとられるところがほとんどです。
どういう形で管理料をとるかというと、会社の登記には州内に郵便物が届く住所(私書箱はダメ)が必要なので、その住所を提供します、ということでお金をとるわけです。
もちろん、この住所に届く郵便は転送してもらえますから、たとえば自宅でインターネット通販会社をやりたいけど、自宅住所を会社の登記に使いたくない、という方は検討してもよいかと思います。だいたい1年で60〜100ドル超の模様です。
初年度タダにしてくれるところも、翌年からこれらの料金がかかりますので要注意です(しかも、この翌年からの金額がいくらかを突き止めるのが本当に大変。日本だったら完全にアウトなレベルです)。
また、初年度タダだからといって、1年未満で解約したら違約金とられるところもあるようですので、重々ご注意を。
しかし、いくらネット通販とはいえ、会社の住所にこの代理アドレスを利用するか? と言われたら、多分無理があるんではないかという気がするんですよね……。
州からの税金の書類とか、ライセンスの更新通知とか、そういうものはこの料金内で転送してくれるでしょうが、たとえば商品の返品とかきちゃったら、その転送代はたぶん請求されるんじゃないかという気がします(もちろん代行会社によりけりでしょうが)。
結局サポートのために自宅住所を晒さなきゃならないなら、登記だけ別住所にしてもあまり意味がないような。
もちろん、サポートハウスは他の州にあるけど、どうしてもウィスコンシンで設立したい、とかいう事情があるなら、代行会社を使うべきかと思います。
とまあ、長々と注意事項を並べてしまいましたが、実は最初は私も、つい誘惑に負けてこれらの登録代行企業にお任せするつもりでした。incfile.comは、2年目からも代理人アドレスはいらない、という設定ができたので。
しかし、登録もあと少しで完了、というところになって、「記入内容から、必要と思われるライセンスを2種類検出しました。これらの取得代理にそれぞれ70ドルかかります」みたいな表示が出てきて、やっぱりお金かかるんじゃん! ということで断念。
そもそも、必要なライセンスってなんのこと???
(ええ、そのレベルです、はい(笑))
ライセンス、と言われたら、単純に営業ライセンスみたいなものを考えてしまうのですが(飲食店の営業許可書とか)、普通にネット通販するのになんかライセンスいるの?? みたいな。
(ちなみに飲食店の営業許可みたいなものはBusiness Licenseというのでした。。。種類販売とか、色々種類があります。)
結論をいうと、何かモノを売りたい場合は、Seller's Permitが必要でした、、、。
これは、何故かというと、Sales Taxを払わなくてはならないからです。Sales Taxはお客様からお預かりするものなので、その税金をお客様からいただくためのライセンスが必要なんですね。
面白いことに、このSeller's Permitは卸業者は必要ないのです。なぜなら、商品を売るために仕入れる場合、その仕入れ価格にはsales taxがかからないからです。つまり、アメリカ(すくなくともWisconsin州)では、日本でいう消費税は物品の最終購入者にしかかからないんです。
いやもう、これを知った時には、めっちゃ政府に騙された! と思いましたよ。
だって、途中の仕入れにも税金がかかるのとかからないとでは、ほとんどの場合最終的な消費税額変わってくるじゃん!
欧米では普通に導入されてるとか、まるっきりウソッパチじゃん!って。
(ちなみにWisconsin州の消費税は5.5%、日本みたいに1割もむしり取るなんてヒドイことはしない)
消費税は途中経過で預かってリレーされていくものだから、最終的な支払い額はかわらん、と思っている人もいるでしょうが、実際に起きているのはこういうことだと思いますよ。
たとえば、1000円のものを仕入れて、利益30%を乗せて売る場合を考えます。
Wisconsin州と同じように、最終購入者にしか消費税がかからない場合は、
購入時に払う消費税 = (A + A*B) * C = 130円
購入時支払い総額 = 1,430円
ただし
A = 1000 (原価)
B = 0.3 (利益率)
C = 0.1 (消費税率)
A*B = 300
という計算になりますよね。
でも、仕入れ時に10%の消費税を払った、とすると、、、
購入時に払う消費税 = (A*C + A*C*B) * C = 143円
購入時支払い総額 = 1,573円
ただし
A = 1000 (原価)
B = 0.3 (利益率)
C = 0.1 (消費税率)
A*C = 1100
A*C*B = 330
……て感じの計算してるところがかなりあると思うんですよ。
これは、免税業者に許されている「税込経理方式」ってやつで、仕入れ時に払った消費税を経費として計上する代わりに、販売時の売上金に受け取った消費税も含めることで、過去に支払った消費税分を相殺する、というやつです。
ポイントは、利益率を30%で固定すると、利益がその分増える。その分が、値上がりと、消費税増額にダブルに効く点です。
だから、何か業者を仲介するたびに取引価格が上がっていって、消費税率1%変わっただけでも、エンドユーザーにたどり着くころにはかなりの値上がりになっちゃう。
ところで、なんかこう書くと免税業者がぼったくってるように見えるかもしれませんが、実情はその逆です。仕入れたって売れる保証はないわけで、売れるまでは払った消費税額も取り返せないんだから、自転車操業でカツカツで回してるところは、保険のためにも利益にその分を上乗せせざるを得ないんです。しかも、個人事業主なんか立場が弱いから、仕事を回してもらうために、そもそも利益率を大手企業より低く抑えているところも少なくない。(まあその涙ぐましい努力の結果がこの二十年のデフレなので、そろそろ国民全員で無理な経費削減はやめよう、と思ってもいいんじゃないかと思いますが。仕事にはちゃんとした対価を払うべきですよ。)
じゃあ、そもそも利益の計算のときに仕入れ時の消費税は含めなきゃいいじゃん、というと、もちろん数字の上ではそれは可能です。
税別経理方式を採用すればいいわけですが、そんなの仕入れや経費計算の際に全部消費税を別に仕分けしなくちゃいけなくて、個人で社長も授業員も経理も兼ねてるような人にはそんなん絶対無理!って人も多いと思います。
たとえば、経理はマ○ークラウドとかに任せてて、経費は全部専用クレカで落としてます、みたいな人は、クレカの明細には消費税込の請求しかきてないから、今までみたいにクレカの明細読み込んで終わり!とはならなくなってしまう。
銀行の取引記録読み込むのも同じ。消費税込の価格しか記載されてない。
しかも、そもそも弱小の個人事業主は利益薄くてカツカツの自転車操業のところが多いわけで、そういう営業状態のところから更に利益を削る経理方式に移行するのはめっちゃしんどいですよ。
だって、仕入れでは先に消費税払って金が出ていってしまっているわけなので。
(ちなみに、インボイス制度が施行されたら強制的にそっちに移行するか、大変な不利益を承知で免税事業者に居座るかを決めなくてはならない。どっちに転んでも地獄です。)
まあ、そんなわけで、インボイス制度みたいな、更に個人事業家をdiscourageするような政策やろうとしてる日本は、本気で国民に事業起こしてほしくないんだなーとマジで思います。
そんなムズカシイ経理を必要とされるような世界、私だったら敷居が高すぎてチャレンジできないですよ。ウチの家業も税込経理方式でいいっていうから、うちのかーちゃんでもナントカやれてるレベルなのに。
コッチみたいにせめて仕入れは消費税非課税、ってすれば、経理がずっと簡単になります。
あ、ちなみに、卸業者からの非課税仕入れは、起業しないとできません。専用の事業用納税者番号があって、その番号を知らせないと非課税にしてもらえない仕組みです。
更に、こうやって非課税で仕入れたものを売らずに自分で使っちゃった場合(つまり自分がエンドユーザーになってしまった場合)は、その分の消費税が未払いになってしまうのを防ぐために、Use Taxなるものを払う必要があります。
これには、たとえば試供品とかでお客様に配ってしまった分も含まれるので、要注意です。
なので、「仕入れ価格で仕入れて自分が使っちゃえ!」という目的で会社を起こしても消費税はきっちり払う必要があるのでご注意。
(まあ中間業者がひとつ抜けるから、その分安くはなるかもしれないけど)
だいぶ起業から話がずれましたが。
そんなわけで、結論をいうと、Wisconsin州の場合、素直に以下のウェブサイトに行って、公式のお世話になるのが一番簡単です。
https://www.revenue.wi.gov/Pages/Businesses/New-Business-home.aspx
ところで、LLCを起業して維持するには、いくらかお金がかかります。Wisconsin州の場合、起業時にかかる費用は130ドルです(2020年)。また、毎年9月から12月の間に、Annual Reportというのを提出する必要があり(A4一枚程度)、この申請料に25ドルかかります。
また、Seller's permitは取得時に20ドル、2年ごとの更新に10ドルかかります。
私の場合、2020年の年末に起業して、2021年はコロナとか色々問題があって実はそちらの方の収入がゼロだったので、今年初めてファイリングをやることになりましたが、さてどうなるかは年末にでもまたレポートします(笑)。
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H1Bで6年過ぎたあと、1回だけH1Bを更新する
http://lilylila.exblog.jp/31781251/
2020-10-15T20:05:00+09:00
2020-10-15T20:05:59+09:00
2020-10-15T20:05:59+09:00
lily_lila
渡米生活...手続・契約・交渉
その条件とは、以下のとおりです。
まず絶対条件として、
1)H1Bだった期間6年のうち、アメリカの国外にいた期間が、通算で1年以上ある
ということです。
つまり、正確には、延長申請ではなく、H1Bの滞在資格6年のうち、在留資格を使わなかった日数が1年以上あれば、1回だけ、その不足分を取り戻すことができる、ということになります。
研究者の方などで、頻繁に国外で仕事をする機会があった方などは、対象になり得るかもしれません。国外学会参加などの日数も、全部通算できますので。
で、さらに、現実問題としては、以下の条件が必要になります。
2)アメリカにいなかったことを証明する資料が揃っている
3)H1Bの場合、申請するのは雇用主になるので、雇用主がこれらの手続きにそこそこ詳しい
うちの雇用主(大学)は、幸いこれらの手続きに詳しかったため、私の仕事は、とにかく2)の資料を集めることでした。
アメリカにいなかったことを証明する書類について
1)パスポートの入国・出国スタンプは絶対必要です。
アメリカは出国時にスタンプ押してくれないので、他国の入国時にかならずスタンプをもらう必要があります。
近年日本は入国手続きが自動化されてスタンプはつかなくなりましたが、自動化ゲートを通ったところで待機している職員に頼めば押してもらえます。
あとからスタンプ押してくださいと頼んでもダメだそうです。以下は法務省のホームページから。
(注1)スタンプ(証印)について
パスポートにはスタンプ(証印)されません。
スタンプ(証印)を希望される方は,自動化ゲートの通過後,出国手続時には航空機への搭乗前,帰国(上陸審査)手続時には税関検査前までに,各審査場事務室の職員にお申し付けください。
上記の時点以後は,パスポートへのスタンプ(証印)の申出を受け付けることはできませんので,ご注意ください。スタンプ押してもらうのはどんなに急いでいても絶対に忘れないこと!
それと、国外で生活する以上もはや必須条件ですが、古いパスポートは捨てないこと!
2)航空券のコピーは全部保存しておく。
私はこれが満たせなくて困りましたが、幸い、スターアライアンスのマイレージ記録が、いつ、どこからどこまで搭乗したかを記録していてくれたので、代わりにこれを提出してなんとか事なきを得ました。
マイレージ記録の保存年数は、アライアンスによって変わります。スターアライアンスはかなり長い期間保存してくれますが、別のアライアンスだと直近数年しか保存してくれていないかもしれないので、これに頼りすぎるのは危険です。
3)I-94の記録を数年に一度ダウンロードしておく。
Form I-94が電子化されて久しいですが、以下のサイトに行くと、Travel Historyが確認できます。
https://i94.cbp.dhs.gov/I94/#/home
問題は、このTravel Historyが過去5年に遡ってしか閲覧できないことです。要求されるのはH1Bの6年間の記録ですので、ギリギリ全部はカバーしません。
なので、H1B開始から5年以内に、一度はI-94のヒストリーをダウンロードしておく必要があります。
これらを全部集めるのは難しい! という方。
集められなかった分は、アメリカ国外にいたという証明ができないというだけなので、集めることができた分だけで申請も可能です(ただし、集めた分の通算が1年以上ある必要がありますが)。
実際に延長手続きをやってくれたのは雇用者なので、これらが本当に全部必要なのかはわかりませんが、これでなんとかH1Bを延長できたよ! という実績報告ということでご参考ください。
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アメリカで健康保険に入る(短期)
http://lilylila.exblog.jp/32693644/
2020-10-07T04:38:00+09:00
2022-06-08T08:38:18+09:00
2022-06-08T08:36:32+09:00
lily_lila
渡米生活...手続・契約・交渉
以下、びっくり仰天したことリストをご紹介。
どの保険会社を選ぶかによって、保険が適用される病院が決まる(保険料を払っていても、その保険会社と提携していない病院にかかってしまったら、10割料金をとられる)いつでも保険会社と契約できるわけではない(毎年10月に、どこの保険会社と契約するかや、保険プランの見直しをする)ただし、職場が変わった最初の時のみ、10月以外でも加入が可能ほとんどの場合、日本みたいに最初の1円からは適用されない(かなりいい保険でも、1年のうち最初の20万円までは10割自腹とか)既往症があると入れない保険も少なくない会社が提供する保険でも、個人が支払う保険料はピンキリ(会社がどれだけ負担してくれるかによって変わる)会社が医療保険サポートしてくれないことも多く、その場合は個人で加入することになるが、そうするととても高い(400ドル/月、一人あたり、とか…)歯医者はデフォルトではサポートされない(オプションで別料金払ってつける、ただし歯そのものの治療ではなく口腔外科の領域になると歯医者オプションつけなくてもサポートされるらしい)眼医者もデフォルトではサポートされない(これも同じく、視力矯正ではなく緑内障などの治療の場合は眼医者オプションつけなくてもサポートされるらしい)
…といった具合です。
私も、アメリカに来てから最初の3年は、職場の提供する保険に入れていたので、かなりリーズナブルなお値段でフルサポートが受けられていたのですが、途中から日本からの収入がメインになり、職場の保険に入れる条件から外れてしまいました。
一応、個人で買う保険を検討はしたのですが、とにかく高い!
月400ドルとか払うくらいなら、その分貯めといて、なんかあったときに全額負担した方が安くない? って気分になりますが、問題は、事故で救急車で運ばれたとか、意識失って入院した、とかの場合です。
たかだか数日入院しただけでウン百万とか、家がなくなるとか、オソロシイ話がわんさかあるわけで。
せめて、そういうケースだけは、なんとか全額払わなくてもいいようにしたい。
そんなわけで、私の場合は、頻繁に日本に戻ることもあり、日本に帰ってこちらに戻ってきてから数ヶ月はクレジットカードの保険を使うことにして、長期戻れないときだけ6ヶ月短期の保険を買うことにしました。
(クレカ付帯の海外旅行保険は注意が必要です。適用条件が結構シビアなこともあるのと、結構頻繁に適用条件が変わったりするので、逐一チェックが必要。あと、クレカ数枚の海外旅行保険を併用する場合、数枚のカードで期間を延長できる場合とできない場合があるので、そのへんの組み合わせも大事。)
で、ウェブサイトでshort term health insurance、とか検索して、一括見積をやってみたんですが……
これが大失敗だった!
何が起きるかというと、翌日から、保険入りませんか電話がアホほどかかってくる!一括見積の際に、先方に電話番号が渡ってしまうわけですよ。リストの表示結果が10とかだったら、その10社からかかってくるわけで。
もう別の会社に決めました、って言えば、まあもうかかってこないんですが、それにしても数が多いのでえらいことになります。
一応、数社は見積もり価格を聞いてみましたが、大して安くない。
で、結局、一番ウザくなくて手軽で安かったのはehealthinsurance.comでした。
https://www.ehealthinsurance.com
ここで、"Short Term"のタブを開いて質問に答えれば、色々なプランを比較して見せてくれます。気に入ったプランがあれば、そのまま申し込みもできます。
こちらで健康保険に入る際に、気をつけておくべき用語をいくつか紹介しておきます。
Deductible
100%自己負担になる上限金額です。たとえばDeductibleが$4000だとしたら、保険適用治療の金額が$4000未満だったら保険はつかえない、ということです。
Copayment
日本でいう「〇割負担」です。3割負担なら、copayment 30%ですね。ただし、日本と違って、これは上のDeductibleより上の金額部分にしかかかりません。
つまり、全部で$5000かかったとして、Deductibleが$4000、Copaymentが30%なら、$4000 + $1000*0.3 = $4300が自分の財布から出さなければならない分、$700が保険会社が払ってくれる分、ということになります。
Coverage Period Maximum
保険会社が払ってくれる最大金額です。たとえば6ヶ月の契約期間にこれを超えると、それ以上はビタ一文出してくれません。
あと以上の条件も、救急車は別にルールがあるとか、検査、手術、入院はまた別にdeductiveが増えるとか、いろいろセコい条件があるので、そのへんも注意です。
いかがでしょうか。
日本の健康保険がいかに優秀か、ホント涙ちょちょぎれます!
はっきりいって、Short Term の健康保険は、もし万が一数百万クラスの医療費が必要になった場合に、それを精々100万円程度に圧縮する、くらいのサポートしかありません。
いや、勿論、300〜400ドルクラスのプランにすればマシですが、それだったら最初からlong termの保険に入った方がいいと思います。
ただ、Short term 健康保険にもいいところはいくつかあって、
1)Long Termの保険は、保険が使える病院が限られている(もちろんこの条件を撤廃することもできるけど、めちゃくちゃ保険料が高くなる)が、Short Termはだいたいどこの病院でも使える
2)Long Termの保険に諸処の理由で入れない人は、これしか選択肢がない(ただし、Short Termの健康保険は連続して同じプランは契約できないので、色々なプランを転々とするしかない)
3)一年中いつでも加入できる
という点は評価できます。私みたいに、クレカの保険と合わせ技で隙間を埋めるみたいな使い方をするなら、もうshort term一択になります。
それにしても、万が一、のために毎月100ドル以上も払うのは、、、という方もいらっしゃるかもしれません。
そんなアナタに、私の知人の職場のお話をひとつ。
知人の職場で、職員が、階段で足を滑らせて転び、数秒意識が朦朧としていました。
職場の責任者が、大丈夫か、と声をかけて、色々質問をしたら、直前の記憶が若干とんでいることが判明。
その場で、その責任者は、「あなたには恨まれるだろうけど、救急車を呼びます」と言い切ったそうです。
職場にはいろいろsafety ruleがあり、何か事が起きたら、そのプロトコルに従って問答無用で処理されます。本人が、大丈夫だから、払えないから救急車ヤメテ、といっても、会社も信用問題になるので、聞き入れてもらえないこともあります。
勿論、転んで意識がなくなれば当然誰かが救急車を呼ぶことになるので、財布とかに保険証を入れておくのは絶対必須です。
こちらの人は心得ていて、かならず、まず財布をチェックしてどの病院に連絡するか見てくれますので。
(まあ職場なら、どの保険に入ってるか届けておくべきですが)
それをやらないで、保険会社が契約していない病院に担ぎ込まれたら、数日の入院で数千万、ってこともあり得ますので、ホントにご注意。
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クレジットカードのAPR(利息)は交渉で下げられる(かもしれない)、という話
http://lilylila.exblog.jp/30056413/
2018-09-19T07:40:00+09:00
2018-09-23T03:10:30+09:00
2018-09-19T07:40:23+09:00
lily_lila
渡米生活...金融
お恥ずかしい話なんですが、、相方が学生をやっていた時代にかなり膨らんでしまった(アメリカの)クレジットカードの借り入れ残高(借金)がありまして、この春相方がようやく就職して収入が安定してきたので、今相方の給料のほとんどをつぎ込んで返済中です。
まあ、このまま払い続けても、2年頑張れば完済するんですが、その間に払い続ける利息がばかにならないので、もう少し利息を下げる方法はないかなー、と。
で、5枚あるクレジットカードのAPR(利息)を改めてみてみたら、昔は12%くらいだった利息が知らない間に17%以上になっているものがあってびっくり!!
まあ、APRは当然景気やクレジットスコアによって変動するもんですし、現在(2018年9月)のアメリカの平均APRは16%程度らしいので、17%だからってべらぼうに高い、というわけではないんですが、、、
でも、銀行系クレジットカードはAPR低めなのがウリなのに、CHASEとか大手カード会社と同じAPRってどうなのよ?
…と思って、電話してみたら、あっさり11%まで下げてくる、という驚愕の事実が判明したので、ここに記録として残しておきます。
実は、この話には、前段階がありまして。
2017年のTax Filing(アメリカでは、個人でも全員に税金の申告義務があります、職場は税金の天引きはやってくれるけど、申告はやってくれない)のときに、税理士さんに色々資料を見せたついでに、借金が、、という話をしたら、17%の利息で払ってるのはもったいない、この件が落ち着いたら相談に乗る、と言ってくれたのです。
で、そのときはリップサービスかな、と思って放置していたんですが、改めてカードの利息を見てみたら、やっぱり軒並みカードの利息が上がってる。
5枚中4枚のクレジットカードが17%超えてるのを見て、こりゃ手をうたねば、と思い立ちました。
それで、ダメモトで税理士のおじさんに協力を頼んだら、なんと「今回は代金はいいよ!」とタダで相談に乗ってくれたのです。
私はてっきり、銀行系の借り換えローンを検討するのかと思っていたんですが、おじさん、おもむろに電話を取り出して、カード会社に片っ端から電話をかけてる。で、「今クライアントがカードの支払いで苦しんでるんだけど、もうちょっと安いAPRに乗り換えるオプションはないか」と聞いて回るわけです。
私からしてみたら、「えっ、、APRって契約で決まってるから、動かないんじゃないの??」って感じで、びっくり。
この時電話が繋がったのが、CHASEの2枚と、CityBank系の1枚だったんですが、こちらは「残念ながら、現在すでに一番低いAPRになってます」と言われました。
で、次に税理士さんがとったのは、まあ、よくある手なんですが、1年とか1年半とかAPRを無料にする、という触れ込みのカード(DISCOVER)を新規契約して、他のカードの負債をそっちの新しいカードに移す、という手でした。
実は、アメリカで暮らしてると、そういうカードのお誘いのDMが腐るほどくるんですよ。でも、なんとなく不安で、自分では手を出さずに全部ゴミ箱に突っ込んじゃってたんですね。
そりゃ、1年か1年半はいいけど、その後法外なAPRとられるんじゃないか、とか、なんか隠れてる経費があるんじゃないか、とか、ちょっと怖くて。
でも、まあこの先も税理士さん相談に乗ってくれるというし、だったらやってみるかと。
こうして、借金の一部が、向こう18ヶ月無利息になりました。
9/22日 追記:
Discoverのカードがきたので、トランスファーしました。ただ、このカード、買い物で使うとAPRがバカ高い!(24.74%)
なので、このカードはもう即ハサミを入れて絶対に使わないようにします。
あと、トランスファーの特典0%APRの18ヶ月が過ぎたら、その後はやはり24.74%になるので、必ず18ヶ月で完済するか、18ヶ月後にトランスファーできるよう、もっと低いAPRの、それなりに残高がある別のカードを確保しておくのが条件。
そのどちらかが保証できない限りは、やめといた方がいいと思います。
(追記終わり)
で、残ったカードのうち1枚(つまり電話がつながらなかったカード)が、私が唯一アメリカで口座を持っている銀行のクレジットカードだったんです。
クレジットヒストリができるまで、どのカード会社からも相手にされなかった時代、最初の1枚を作ってくれた銀行だし、この銀行には給与振込もしているし、支払いだって遅れたことはありません。
それなのに、カード契約したときにはAPR12%だったのが、気づいたら17%超えしていて、びっくりした、というか裏切られたような気持ちになりまして(笑)。いや、まあ、APRはそのときどきで変わる、ってちゃんと契約書には書いてあるんですけどね。
でも、他の銀行系カードは、せいぜい14%台なのに。
それで、税理士のおじさんの交渉を思い出しながら、同じ交渉をしてみました。
担当者にたどり着くまで随分時間がかかりましたが、「こちらのカードはもう13年使ってて、APR低いと思っていたのに、気づいたら17%になっていた。もう少し下げる方法はないか?」とそのものズバリの質問をしたら、以下のような答えでした。
1)クレジットカードのAPRは、年に数回、定期的にクレジットスコアをチェックして、決めている。
2)限度額を上げて、APRが下がることもある(そんなんアリなんか! と思いましたが)
3)現在のクレジットスコアや、もう一度今現在の情報をもらって審査をやりなおすことで、APRが下がる可能性は十分にある
で、私のスコアをチェックして、「これはもう少し下がると思う、たぶん12%かな」と言ってきたのです。
えーーーーっ?! 17%と12%じゃ全然ちがうじゃん!!!!
って、もちろん思いましたが、ここはもうひと押し!と 思って、
「それは助かる、それなら、他のクレジット会社の借金をこっちに移そうかな」
と言ったら、もう電話の向こうのお兄さん喜んじゃって、「限度額どのくらい上げますか?」ときいてきました。
そうはいっても、今の私の弱め(苦笑)なクレジットスコアで、そんなに高い限度額言ってもはねられるだけだと思ったので、
「じゃあ、とりあえず、今3000ドルのところ5000ドルで試してみてもらえますか、、、」
(このカード、最初の1枚作ったときから限度額上げてなかった)
とかちょっと弱気なことを言ったら、審査の画面をなにやらいじっていましたが、そのうち、
「あ、僕の予想より低かったですね、11%です」
との話。
11%なら、今使ってる5枚のカードのどれより低いので、多少限度額上げて、こちらに移しても損はない。
というわけで、結局Max7000ドルに上げておきました。
これで、APR17%以上の負債の一部はもう少し低いAPRのカードに移し替えることができそうです。。
実は、これが可能になると、もしかしたらCHASEのトランスファーオファーが使えるかもしれないんですよ。
CHASEのカードって、毎年9月〜11月ごろに、他のカード会社から負債をCHASEに移し変えたら、1年間APR0%にするよ、みたいなオファーをやってるんです。まあ、5%ほど手数料はとられるんですが。
なので、今のCHASEの残高を全部一度APR低い銀行カードに移して、空になったところに、別の会社のよりAPR高いカードの残高をもってくると、DISCOVERの限度額に加えてさらにCHASEのカードの限度額分、12ヶ月間は利息0%で据え置けるわけです。
そんなことができるのかどうかわかりませんが、もしできたら、利息が12ヶ月間はほとんどゼロになるので、まあ試しにやってみます。
で、これに気をよくして、もう1枚の銀行系カードも、交渉すれば多少下げてくれるかもなー、なんて思って電話してみましたが、そっちはこれが最低APRです、と言われました。まあ、15%いってないし、ポイントが付くカードだし、そんなもんなんでしょう。
でも、このカードはもはや持っている意味がないので、リボ残高はさっさともっと利息低いカードに移して解約してしまうつもりです。
ちなみに、メインバンクのカードのAPRがなぜ17%から11%になったかというのは、相方が働き始めて収入がコンスタントに入り始めたから、というのに加え、同じところでの勤続年数が長かったのが結構効いたみたいです。
カードを作った当時とだいぶん状況が変わっていたので、再審査の形になり、APRの見直しが行われたと。
相方も同じ銀行がメインバンクで給与振込の設定をしているので、内部ですぐに世帯の月収入が確認できたというのもあります。
なので、やっぱり、メインバンクとのおつきあいは大事にしといた方がいい、と学びました。
しかし、なんでこの銀行カードでAPRが17%まで上がっていたのかは未だに不明。
もう何年もそうだったみたいなんですが。
そんなに急激にクレジットスコアが悪化したことはなかったんだけどな??
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ebayでの買い物で注意すべき7つの点
http://lilylila.exblog.jp/29839144/
2018-06-08T07:59:00+09:00
2018-06-09T03:38:19+09:00
2018-06-08T07:59:17+09:00
lily_lila
渡米生活...住
ebayは危険という話もよく聞くけれど、実際のところ、ちゃんと用心していれば、ebayでトラブルに巻き込まれることはあまりないですし、良いものが安く入手できます。
ただ、何を用心しておかなければならないのか、常に最新の情報を集めておくことが大事。
というわけで、いままでにあったヒヤリハット事例と対策です。
1)PayPal関係
PayPalはもともとebayのためのネット決済システムなので、ebayで買い物するとだいたいPayPalのアカウントを作る人が多いと思いますが、問題はPayPalを騙った詐欺メールが大変多いこと。以前にもなんどかこのブログで報告しています。
PayPalを騙った詐欺メール!
PayPalを騙った詐欺メール その2
対策としては、PayPal専用のメールアドレスを取得して登録するか、普段あまり使わないので外部に知られていないメールアドレスでアカウントを作成しておく。
そのメアド以外に届くPayPalっぽいメールは全て詐欺メールです。
すでにスパムがたくさん届くメアドでPayPalのアカウントを作ってしまった場合は、即メアドを変更した方がいいです。
私自身、何度もひっかかりそうになって、「まてよ? このメールアドレスではPayPal登録していない!」と気づきました。。
わかっててもついひっかかるから、メール詐欺はなくならないのです!
ちなみに、せっかくメアド分けても、そのメアドから普段使うメアドに転送かけてそっちで確認、、とかやってたら全く意味がないので、メールボックスもちゃんと分けておきます。
2)出品者の評価をよく見ること
PayPalの出品者は個人だけでなく店舗もやってることが多いので、そういう場合は評価が千とか万単位でついてます。
まともな業者なら、95%以上高評価、があたりまえです。星5つ。
星4個以下はやめた方がいいと思う。
個人出品の場合は、そんなに評価数も多くないから、全部評価コメントを読んでも知れているので、ちゃんと真面目に目を通した方がいいです。
それから、売買が成立して商品に満足したら、ちゃんとその出品者を評価するようにしましょう。
出品者は大抵こちらが良い購入者だったか評価してくれますが、こちらから評価すればまず評価のお返しが返ってきますので。
おそらく、良い購入者かどうか、の評価が、次のMoney Back Guaranteeの判断にも影響しているのではないかと思います。
3)"ebay Money Back Guarantee" がついているものを選ぶ。
出品の明細をみると、こういうのがついてる商品があります。
これは、ebayが悪い噂を払拭するために導入したと思われる画期的なシステムで、出品者とモメて交渉が決裂した場合、場合によっては払ったお金をebayが返してくれるというものです。
まともな出品者の多く(とくに業者)は30日間の返品可能オプションをつけてたりしますが、個人出品だと返品は不可というものが結構あります。
そういう場合でも、ebay Money Back Guaranteeがついていれば、最悪まったくおかしな商品がとどいてもebayから返金してもらえます。
実は、私はこのmoney back guaranteeに1度だけ世話になったことがあります。
その出品者は評価も対応もよく、問題が起きたのは出品者のせいではありませんでした。
USPSで発送を頼んだのですが、USPSは不在の場合部屋の前に荷物を置いて配達完了となります。うちはアパートなので、居住者またはUSPS職員以外はアパートのドアの前まで来られませんから、それで問題はなかったはずなのですが、、
その荷物が届かなかったのです。
しかし、USPSのtracking情報を見ると、配達完了と書いてある。
早速出品者に連絡しましたが、やはり配達完了となっている以上こちらとしてはどうしようもない、と申し訳なさそうな返事が返ってきました。
で、これはもう50ドル諦めるしかないな、と思っていたら、、
翌日になって、ebayから出品者との交渉がまとまらなかったので商品代金を返金します、という連絡がきました!
え、証拠ないのに、いいの?! って感じですが。
数日後、本当に返金されていました。
このシステム、当然悪用すればebay側から目をつけられるでしょうが、本当に商品が届かなかったときには交渉する価値ありです。
4)自宅で荷物を受け取れない人は、職場で受け取る。
ebayに限ったことではないですが、そういうわけで、荷物盗まれる恐れがありますので、やはり人がいるところで受け取るようにすべきです。
5)出品者との連絡は、かならずebayにログインして連絡フォームで行う。いきなりメールは送らない。
で、これが本日の新情報(笑)。
ebayの出品者にはメールも送れるのですが、連絡手段としてメールを使うのはやめた方がいい、というのを本日学びました。
何がおきたかというと、、、
今朝方、iphone 6+のunlock版を中古で購入しました。
昼頃、ebayのカスタマーセンターから電話が入りました。曰く、
本日iPhone 6+を購入したか?
発送先はどこにしたか?メールアドレスを教えてほしい
と、、、
iPhone6+は買ったし、発送先は職場にしたけど、なんでメールアドレス? と思ったら、なんと「本日購入したiPhone6+の発送先を以下の住所に変更してほしい」というメールが出品者に入り、出品者が怪しんだためebayに直接確認してもらうよう依頼が入ったのだ、という話。
そのメールに書かれていた発送先はニュージャージー州でした。
そのメールのメアドの一部も教えてもらいましたが、もちろんまったく知らないアドレスです。
つまりこれは、ebayを監視していて、売買が成立したあとに、購入者を騙って出品者に発送先変更依頼のメールを送る、という詐欺なわけですね!
インターネット上の売買の特徴のひとつが匿名性ですが、ebayもその例にもれず、出品者はこちらのメールアドレスなんて知らないわけです。
だから、売買が成立したタイミングを見計らって、商品の内容を事細かに書いたメールに、配送先の変更依頼を書いて送れば、忙しい出品者だったらうっかり鵜呑みにして別の住所に送ってしまうかもしれない。
出品者の立場に立てば、そういうメールの真偽を確かめるのは大変な労力とタイムロスになりますので、連絡手段にはebayの連絡フォームを使うべき、ということです。
6)ebayからの電話(8015451800)は、ちゃんと受け取る。
ebayで買い物をしていないときには取る必要はないかもですが、、
この電話番号、ネットで検索すると、スパムだってでてくるんですよ(苦笑)。
で、実は、ebayのカスタマーセンターは、最初私の携帯の方に電話してきたのです。三回も連続して。
で、どうせスパムだろうと思っていたから、とらないで無視していたら、今度は職場の番号にかかってきて、それで初めて本当に連絡が必要だったんだと知った次第です。
これ、とらなかったら、iPhoneがニュージャージーに送られてしまっていたかもしれんので、危なかった(汗)。
7)商品の詳細をよく読む。語学力の問題でよく理解できないのであれば、高額商品は買わない。
ebayは良くも悪くも玉石混合です。良い商品もあれば、いい加減なものもあります。しかし、だからこそ、良い出品者は、信頼を得るために大手ECプラットフォームよりも細かく情報を記載していることが多いです。
本当にいいものをお値打ち価格で購入したい場合には、ebayは便利です。
今回、テスト用にどうしてもiphoneが必要になったのと、親がiphone欲しいと以前から言っていたので、この際unlockedの中古を買おうと決心したわけですが、最初はやはり大手のamazonとかで買うつもりでした。
しかし、一番肝心な型番を書いていない販売者のなんと多いことか!
まあ最近のiphoneは何を買っても日本でも使えるのかもしれないですが、微妙にiphone6+
は日本で使えるのかどうかわからなかったので(global modelとsprint用は大丈夫と聞いた)、詳しい型番+GSMなのかCDMAなのかが知りたかったのです。
でも、カメラの解像度がどうのとかそういうことは詳しく書いてるくせに肝心のその情報が書いてない。。
商品の仕様なんてAppleのホームページを見れば一目瞭然なんだから、そんなことより、中古なら傷がどの程度なのかとか、そういう情報が見たいわけですよ、、
で、そのへんが一番詳しく説明されているのが、amazonでもrakuten.comでもなく、ebayの良い出品者です。
ちょっと前に仕事用のmac book proをやはり中古で購入しましたが、それも状態が非常によくわかるように何枚も写真がアップロードされていて、バッテリーサイクルカウントのスクリーンショットもついてました。
で、届いた商品は、本当にUsedなのか? と疑うほどの美品でした。
大手ECサイトで購入したら、あと6−700ドルは高い値段がついているものなので、本当にお値打ちでした。
※電子機器の中古販売の場合、それ専門の業者がebayで同じモデルを大量に販売していることがあります。その場合、残数や販売数が10とか100とか、とにかく1ではない数になっています。
この場合は、アップロードされた写真の商品が届くとは限らないので、その業者の評価をよく読んでみることをおすすめします。
多くの場合、独自の基準を設けていて、Like New とか Excellentとか書いてあればほとんど傷なし、goodとかなら多少目に見える傷あり、acceptableとかならかなり目立つ傷あり、というところでしょうが、それが世間一般の基準からはずれていれば、たいてい評価欄に文句が書いてあります(これをExcellentとは言いすぎだ、とかなんとか)。
ただ、何かあれば出品者と交渉しなくてはならないので、日本の方が直接アメリカのebayで取引するにはある程度の英語力は必要と思います。
怪しい出品者にひっかからないためにも。
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漫画、アニメのトレパク問題について
http://lilylila.exblog.jp/27395559/
2016-12-28T10:17:00+09:00
2017-01-01T12:31:30+09:00
2016-12-28T10:17:24+09:00
lily_lila
著作権関連
ひととおり目を通してみましたが、音楽の著作権の場合との類似を考えた際に、いろいろ誤解したまま怒ったり悲しんだりしている方が多いように思いましたので、このノートをまとめてみました。
私自身も色々誤解していると思いますので、どなたか、本当に著作権に詳しい専門家の方が、きちんと説明してくださることを期待しています。
1)著作権とは何に適応されるか
ツィッターを見ていると、映像の著作権とか、写真の著作権とかいう語句がたくさん出てきます。しかし、映像や写真のどの部分が「著作権」を認められるのか、という点については、あまり議論に上がってこない模様です。このため、少しでもトレースするとすぐにアウト、と誤解されているのではないか、と見受けられる発言も多くあります。
しかし、実際には著作権というのはかなり複雑で、まずおおむね以下のカテゴリーのどれかにあてはまっている必要があり、そしてさらに、それぞれのカテゴリーによって認められる著作者の権利が異なる(もちろん共通する部分もある)、という特徴があります。
以下、著作権法からの抜粋です。
(著作物の例示)
第十条
この法律にいう著作物を例示すると、おおむね次のとおりである。
一 小説、脚本、論文、講演その他の言語の著作物二 音楽の著作物三 舞踊又は無言劇の著作物四 絵画、版画、彫刻その他の美術の著作物五 建築の著作物六 地図又は学術的な性質を有する図面、図表、模型その他の図形の著作物七 映画の著作物八 写真の著作物九 プログラムの著作物
漫画の場合は、ストーリー、ネームの部分は一に該当し、絵としてのデザインは四に該当。動画は七(ただし動画の脚本は一)、写真は八、ということになると思います。
さらに、動画の場合、放送事業者の権利があります。これは、著作隣接権と呼ばれ、著作権とは別の権利になり、もちろん認められる権利も異なります。
このうち、ストーリー、ネームの一で何が保護されるのかは、比較的世間一般に伝わっている著作権のイメージとほぼ同じだと思います。ストーリーがあまりにも似すぎている、登場人物の名前や設定などの大半がかぶっている、などは著作権違反になり、オリジナルの作家が勝訴する例もたまにみかけます。
しかし、一方で、「これ○○に似てるよね」と思う作品でも、オリジナルの作者との間で問題になっていないケースは、その何十倍もあります。これは、オリジナル(とされた)作者が容認してることも考えられますし、「その程度の類似では著作権違反とは言えない、あるいは訴えても勝訴の見込みは少ない」というケースだと思います。
それで、このようなストーリー、ネームなどに対して著作権が保護する範囲を、そのままほかの媒体にも適用できる、と誤解されている方が大変多いように思うのです。
実際には、これは、そんなに簡単な問題ではなくて、かなりケースバイケースの要素が強いと思います。
一般に動画、写真、絵や図などについて、著作者以外の人間に対して制限されるものの代表は「複製」の権利ですが、「複製」といったら、通常は機械的なコピーとそれに準ずる複製手段です(模写についてはあとで)。
写真や絵、図などのデータをコピー機やスキャナなどで電子的に取り込んで、多少フォトショップなどで効果をつけて使う、などは、もちろん著作者の許可をもらわないとダメです。
しかし、手書きのトレースは、トレース台を使うか否かにかかわらず、非常に判断が難しい部類に入ると思います。
たとえば、有名画家の絵の模写は、著作権が存在していてかつ著作者に訴えられたら、完全にアウトの例に入るでしょう。模写というのは、ホンモノそっくりに書くこと、だからです。
しかし、もとの絵が誰のどういうタイトルの絵であるかということと、これが模写である、ということを明記していれば、何も言わない、という画家もいるかもしれません。
大切なのは、これはオリジナルの出典を書いたから許されている話なのではなく、オリジナルの画家が訴えない(容認している)からOK、という話だということです。
著作権法には「著作権の制限」の項目で「引用」についての記載はありますが、出典を書いたから著作権の制限ができる、と書かれている部分は存在しません。「引用」については、オリジナルの形を変えずに提示せねばならず、さらに「その引用は、公正な慣行に合致するもの」と書かれています。その「公正な慣行」の一形態が出典の記載です(論文で図や写真などを使用する場合など。一般には著作者の表示が必要)。
だから、オリジナルを提示していない時点で、出典を記載した事実を「引用」として扱うのは不可能ですし、「ここまで真似るんだったら出典を書かなければならない」などの意見に対しては、出典を書いても著作権法上の扱いは何も変わらない、ということになるかと思います。
もちろん、原作者へのリスペクトで書くべきだ、という意見はごもっともですが。
引用と出典を混同していると思われる記述をいくつか見かけましたので、このような例を提示してみました。
なお、引用のルールに関しては、以下のブログに大変詳しい記載がありました。
アニメブログの画像引用で違法と言われない著作権法のポイント
2)複製、翻訳、同一性保持権について
では、写真や他人の絵をトレスして、顔は変える、服は変える、の場合どうなるか。
これが、多分一番ネット上で「トレパク」などの言葉で非難されているケースだと思いますが、これらは、顔を変えた、服を変えた、という時点で、もはや「複製」したとは言えなくなります。
(著作権法における「複製」の定義は、「印刷、写真、複写、録音、録画その他の方法により有形的に再製すること」です。「その他の方法」にトレスが入るかどうかは、文脈からして、その他の例と同等レベルの再現度であると認められる場合のみであると私は考えていますが、裁判でどう解釈されるかはケースバイケースだと思います。たとえば、顔以外の部分の線が完全に一致してしまうような場合では、一部をのぞいて複製された、ということで、コラージュのような扱いで複製であると認められるかも?)
さらに、筋肉のつき方が変わっている、性別が違って体のラインが異なる、とまでくると、これをコピーや写真と同等のレベルの「複製」である、とみなす判例は多分世界中を探してもないのではないかと思います。
詳しい方、もしそのような判例がありましたら教えていただけると嬉しいです。
音楽の著作権でJASRACや著作権に詳しい人といろいろ議論しているうちに、ひとつ大きな思い違いをしていたことに気づきました。
それは、著作権法の条項は、それぞれがなにかのケースを想定して設定されていることが多いということです。
そして、実際にそれらの条項を適用する際には、あまりその想定から外れたケースに対して無理にあてはめようとするのではなく、基本「当事者同士で話し合って解決してください」という立場だ、ということです。
たとえば、複製の権利の制限であれば、オリジナルと同等の価値をもつものを第三者が生産することによって、著作者の経済的損失が生まれるのを防ぐ、といった感じです。楽譜をコピーすれば、本来ならその楽譜を買ってくれたはずの人がお金を払ってくれなくなる。だからダメ、ということですね。
もともとそういう目的で設定された条項なので、「複製」と呼ぶに足る再現度であれば、簡単に「経済的損失を生じさせかねない」ということで違反が認められます。
この場合には、「複製である」と認められた時点で、それ以上司法の判断は必要ないでしょうが、実際にどこで手をうつかは当事者同士の相談になります。
一方、オリジナルからの「複製」とまでは言えないような場合に問題になり得るものに、翻訳権・翻案権があります。著作権法によれば、「翻訳権・翻案権等」は以下のように定義されています。
第二十七条 著作者は、その著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案する権利を専有する。
そして、一般的に考えて、この条項が想定している問題は、オリジナルの表現を第三者が変更して拡散することによって、原作者が経済的不利益を被ったり、原作者の表現したかった意図が大きく捻じ曲げられたりする場合だと考えられます。
それゆえ、この条項を適用するには、まずオリジナルがなんだったのかがわかるようなレベルの改変であることが絶対条件です。
さらに言えば、翻訳・翻案されたものが原作が何であるかを明記していない場合には、オリジナルが明確な原作者の意図(オリジナリティ、とも言える)を持ち、他の誰かの作品との区別が可能であることも条件になります。
そうでなければ、どの原作者の、どのような意図が捻じ曲げられた(あるいは無断使用された)のかが証明できないからです。
つまり、写真データをそのまま使ってしまう「複製」がオリジナリティの有無に関係なく規制されるのに対し、翻訳権・翻案権を適用する場合は、その性質上、条件付きでしか適用できない、ということになるわけです。
具体的には、「一般によくある表現を使って描きました」と言われてそれを論破できないようなケースであれば、たとえ実際にはトレース+改変が行われていたとしても、裁判で原作者が権利を主張するのは難しいのではないかと思います。
おそらく、このようなケースでは、裁判にもちこまずに示談で和解、となるケースが多いのではないでしょうか。
示談で制作側が原作者に謝罪した後に裁判で「これは著作権侵害にあたらない」と判決が出るケースもあるようです。元ソースに当たっていませんので詳しくは知りませんが、音楽の場合との類似を考えたら、そういうケースは結構多いのではないかと推察します。
最後に、もうひとつ改変について適用が可能なのは同一性保持権ですが、これは、オリジナルの形を第三者が勝手に損なうことで、オリジナルのイメージを傷つけることがないようにするための条項です。
ですので、具体的に想定される問題は、たとえば歌の歌詞の一部を勝手に変えられて自分の歌についての誤解が広まっているので、公表を差しとめたい、というような場合だと思います。
同一性保持権はそもそも著作者人格権という、著作者にしか保持できない権利の一部で、著作権とは異なります。
(著作権は譲渡や委託が可能ですが、著作者人格権はそれができません)
著作者人格権は著作者の尊厳を守るためのものであり、著作権では勘案される経済的に損失が生まれるか否か、という観点にはまったく関係なく保護されます。
しかし、それゆえに、その改変によってオリジナルのイメージが損なわれた、というようなケース以外には、なかなか適応が難しいのではないか、と思います。
以上から、トレパクだと騒がれている事案を考えてみると、、、
デザイナーの服のデザインや背景のインテリアデザインなどは、人の体のポーズに比べると比較的オリジナリティを証明しやすいので、問題になりやすい一面があると思います。
人の体のポーズでも、一瞬ではなく連続した振り付けなどはオリジナリティを証明しやすくなるかもしれません。
ただ、音楽でも、数小節ならまるまる既存の曲とメロディがかぶっても盗作にはならないとされていますし、数秒ずつ細切れでコピーされて全体に散りばめられた場合には音楽の場合ほぼ盗作認定は不可能なので(それでアウトならほとんどの楽曲がアウトになってしまう)、振り付けの場合にも同様の制限がかかる可能性はあるかと思います。
もちろん、最終的な作品としての写真や動画の中に、写真家や動画を撮影したカメラマンの創意工夫が加えられていれば、その部分でも写真家・カメラマンの権利を主張することは可能と思います。
しかし、いずれにしても、これで盗用されたと感じた側が訴えを起こして勝訴するのは、実際には結構難しいのではないかと思います。
服のデザインは完全にコピーしている、と認められれば勝てるかもしれませんが、多少変更を加えていたり、別のアイテムが追加されていたりすると、司法の判断によっては難しいかもしれません。
インテリアデザインはアイテムが多いので、単純に組み合わせの多彩さから偶然の一致というには難しく、オリジナリティを証明しすいかもしれませんが。
漫画から漫画への模倣の場合は、何もかも同じで顔だけ変えているような場合にはもちろん原作者の主張が通るでしょうが、そうでない場合には、オリジナルと目される漫画の方に、ストーリー運びやコマ割り、表現方法などの部分でその作家独自の表現があり、その表現も含めて模倣されているかが問題になると思います。
以上のような理由から、このようなケースを法律で一律に縛ることはおそらく難しく、それゆえ、このような問題がおきたときには、示談で解決、ということにならざるを得ないのだと思います。
著作権といえば、違法コピー問題がやはり一番注目されるため、コピーした時点で著作権違反、やった時点で犯罪者、みたいな扱いで巷でも言われていますし、私もそう思っていました。
しかし、実際には、著作権には「コピー」のような「行為」そのもので違反か否かを判断することができる部分もありますが、当事者同士が話し合って落としどころを決めるしかないような案件がたくさんあります。
著作権違反かもしれない、という案件がみつかったからといって、すぐに犯罪扱いするのは危険です。
私が関わったのは音楽の著作権だけですが、いろいろ知るにつれ、当事者同士が合意に至ることが著作権法の一番の目的であって、やみくもに条項をあてはめて誰かを犯罪者にするための法律ではないのだ、ということが、わかりました。
著作権法は万全ではありません。著作権法に明示されていないようなケースについては、訴える側と訴えられた側が話し合いで解決する、どうしても合意できなければ裁判、ということになります。
もともと、著作権というのは知的財産権のうちの一つですから、当事者同士が納得すればそれで終わり、という性質のものです。
3)放送事業者の権利について
放送事業者の権利についてですが、動画の場合、放送事業者の権利として著作隣接権が生まれます。
しかし、これはあくまで、オリジナルの動画の放送に対してしか適用されません。ですので、放送した動画を(そのまま素材として使用するのではなく)真似て撮影した動画を公表した場合、放送事業者の権利はまったく侵害されません。
ですので、トレースに関していえば、放送事業者になにかしらの許可をとる必要はないと思います。
4)著作権について発言できるのは誰か
以上をふまえて、私がこの「トレパク」問題について、一番疑問に思うことは、「なぜ著作権を有していない第三者が、当事者同士の問題についてとやかく言うのか?」ということです。
さらに、著作権を有していない人が、「謝罪しろ」と声を上げるのに至っては、おそらく著作権が財産権であることをご存知ないのだろう、と思います。
私自身、昔は著作権が財産権であることを知らず、そもそも財産権がどういうものか知りませんでしたので、えらそうなことは言えませんが。
しかし、そのことを知っているはずの企業が、企業イメージを優先した結果、トレパク騒動で炎上するたびに簡単に謝罪してしまうことに、強く疑問を感じます。
著作権違反を犯した場合、権利者には謝罪すべきでしょうが、それ以外の人に謝罪する必要はありません。著作権は完全に当事者同士、二者間の問題だからです。
トレパク騒動で騒がれて売り上げが落ち、関連企業に迷惑をかけた、というのなら、本当に謝罪すべきなのは、口をはさむ権利がないのに「トレパクだ」「謝罪しろ」と騒ぎ、炎上させた第三者です。
トレパクの可能性があるカットについて情報をもらったことに感謝するのはやったらいいと思いますし、「著作者との合意により、〇〇のシーンは差し替えとなりました」くらいなら、報告すれば作品のFANは安心するでしょうが、それすら義務ではありません。舞台裏を全部明かす必要がないのと同じことで、舞台裏が見えないことでその作品を見限るかどうかはそれぞれの視聴者が決めることです。
企業は、モンスター顧客より、まずは一緒に仕事をするスタッフの尊厳を守るべきだと思います。
著作権の所有者は、自分の作品が模倣されることについて、訴える権利もありますが、黙認する権利もあります。
2016年12月現在、著作権違反は親告罪です。
これは、その「許可」が、かならずしも事前に得られていなくても良いことを意味します。事後承諾になってしまっても、権利者がOKを出してくれれば具体的な問題は発生しません。
もちろん、許可が出なかった場合の痛手や、相手へのリスペクトを考えたら、事前に許可を得るべきなのは言うまでもありませんし、著作権法の理念を考えてもそうすべきです。
しかし、次の「著作権の悪用」の項でも触れるように、実は全てのケースに対して事前に許可を得るのは不可能です。
さらに、トレスに至っては、どこからが著作権侵害になるのかの判断が難しいという問題があります。
制作側がOKと思っても、誰かが自分の著作権を侵害された、と訴えてくることはあり得るでしょう。
現実には、著作権侵害を訴えて裁判を起こしても敗訴するケースはたくさんあり、そういうケースを知っている製作側が、最初からこれは著作権侵害には該当しない、と判断して許可を求めずに使用することもあるでしょう。
訴えが製作者に届いた時点できちんと話し合いに応じ、対価を支払って使用権を買うなり、間に専門家に入ってもらって客観的に著作権侵害が発生していないことを説明するなりして、相手がそれを受け入れてくれれば良し。
対応を間違って相手を怒らせれば話し合いが長引いて和解にこぎつけるのが大変になる、あるいは裁判となって法廷で決着をつける、という話であって、これはあくまで当事者同士の問題にすぎません。
著作権を有していない第三者には、もともと口をはさむ余地はないものです。
著作権違反は、著作者が違反を訴えて初めて成立する違反です。
そして、もう一つ大切なことは、著作権とは、著作権をもつ人間以外の第三者には違反を訴えることができない(第三者による著作者の権利の代弁は許されない)権利だということです。
このことは、たとえばYouTubeで違反動画を見つけても、その違反動画の権利保持者でない限り、違反通知すらできない、といったシステムで、すでにご存知の方もいらっしゃると思います。
ですので、著作権者が違反を訴えていない時点で、第三者が違反を糾弾するのは、法的にいえば、起訴が決定していない時点で捜査線状に上がっている誰かを糾弾するのと同じことであると、私は思います。
たとえば、自分が受けとるべき財産について、まったく見も知らない誰かが勝手に誰がいくら受け取るべきだとか、だれだれの許可を得るべきだとか、ネット上で騒がれたら、どんな気持ちがするでしょうか。
そのことで、周囲との関係がうまくいかなくなるかもしれません。
内々に話をすすめるつもりだったのに、明るみに出ることでかえって手続きが煩雑になることもあるかもしれません。
私なら「私の権利なのに、なぜ私が会ったこともない第三者が勝手にネットで議論しているのか、協力が必要ならこちらから情報発信して協力要請するから、それまで行動を起こすのは待って欲しい」と思うと思います。
もちろん、これはあくまで私の意見で、模倣されたと感じる作家の皆様の意見を代表するつもりは毛頭ありません。
しかし、著作権法との兼ね合いを考えると、当事者である原作者(権利者)に著作権違反の疑いがあるコンテンツを知らせるくらいのことはしても良いと思いますが、その先どう行動するかは、権利者の判断に委ねるべきなのではないか?と思います。
まとめると、
この絵はAさんの絵(写真)をトレースしているように見える、と呟いたり、ブログに比較画像を上げる
Aさんに、トレースが行われたと思われる絵について報告する
というところまでは、あくまで自分の意見を表明するだけなので原作者の権利侵害にはあたりませんが、
この絵はAさんの絵(写真)のトレパク、著作権違反だと断言して非難する制作会社側に詳細の公表を要求する
の2つは、原作者だけが持つ権利ですので、他人が行使することはできない、ということです。
3.は著作権違反とみなすかどうかの決定権を握っているのは原作者だけですし、4.についても、原作者が内々に解決したいと思っていた場合の選択肢を狭めるからです。
こういうことを書くと、著作者は今後の自分の仕事への影響を考えて簡単には訴えることができないのだ、という批判もあるだろうことは重々承知しています。
しかし、著作権とは、財産権の一部です。
財産は自分で守らなければなりません。家や土地を見知らぬ誰かに守ってもらうことができないように、著作権も、自分で守る意思を持たなかったら、誰にも守ってもらえないものです。
多くの声が必要なら、ネット上なりなんなりで、拡散の協力を頼めば良いですが、あくまで、世論に動かされてそれに乗っかるのではなく、著作者が自分の作品への誇りをかけて、主導者であるべきだと、私は思います。
著作者が、著作権違反に対して声を上げるということは、自分の作品に対する覚悟を示すことでもあります。
自分は誰の真似もしていない、自分の労力と時間と経験と、インスピレーションの全てを注ぎ込んで、ようやくこの作品は生まれたのだ、という自信と自負を示すこと。
そして、同時に、その主張が認められなかったときには、自分の作品のオリジナリティが否定される結果を受け入れる、というリスクも背負うものです。
そうでなければ、他人の創作に対して、なにか物申すことなどできないはずです。
だからこそ、私は、そのような覚悟のない第三者が、著作者の権利を代弁する行為に、なんとも言えない違和感を感じるのだと思います。
5)著作権の悪用について
以前こちらの記事でキレてぶちまけたことがありますが、著作権というのは、その性質上、悪用ができてしまいます。
(リンク先の記事は2013年のもので多少古いです。今はYouTubeも多少システムを改善しているようです)
どういうことかというと、自分が「著作権を侵害された」と思ったら、訴えるだけなら誰にでも権利がある、ということ、そして、それに異を唱えないことで、自動的に相手の主張を認めることになるケースが存在する、ということです。
これを利用して、2013年ごろ、YouTubeで広告料の荒稼ぎをする団体がいくつも現れました。
つまり、手当たり次第に著作権違反の申告をし、申告した相手がそれに気づいて反論してくるまでの間、自分に収入が入る広告を表示させてしまうのです。
気づいた人は違反報告が根拠のないものであることをYouTube側に通達して広告を削除できますが、気づかない人も多いでしょうし、知らない団体から文句をつけられたことに怯えてしまって、もともと使用していた楽曲をとりやめ、YouTubeが提供する楽曲に変えてしまった、などの例もあります。
ここまでくると、完全に著作権の逆侵害の様相ですが、著作権が財産権の一部であって、基本訴える側と訴えられる側の取り決めでどんな結果もあり得るからこそ、そういうことが可能なのです。
二者間の財産をめぐる合意に、「こうあるべき」は存在しません。
訴えられたときに、自分が正しいという主張を貫けなければ、相手の主張を飲むしかありません。
いくら外部の人間が見て「それはおかしい」と思っても、当事者間で合意が得られたのなら、第三者がとやかく言える話ではありません。
トレパク炎上問題で、私が一番危惧するのは、この部分です。
先のYouTubeの例は、まだ著作権を持っている(と主張する)団体によって行われていましたが、トレパク騒動は、その著作権すら持っていない人々によって煽られ、オリジナルの作者(だと一方的に噂をたてられている人々)の意思に関係なく炎上し、その炎上を食い止めるために企業が折れる、という事態に陥っています。
もちろん全てがそうではなく、あきらかに著作権違反、というケースもあるのは承知していますが、それですら、権利者がそれを違反だと申告しなければ、外野が口をはさむような問題ではないのです。
私は、これも、著作権の悪用の形のひとつなのではないか、と思っています。
以上、漫画やアニメのトレース問題について、以前から考えていたこともあり、雑感をまとめてみました。
素人の雑感ですので、間違いや思い違いは多々あると思います。その際は、あまり喧嘩腰にならずに(笑)ご指摘いただければ幸いです。
私は多少音楽の著作権について関わる機会があり、その際に、音楽を創作される方々や、ときには出版社の方々でさえ、著作権法をあまりよくご存知ないとおもわれる現場をいくつか拝見しました。そのなかで、よく分からないがゆえに、炎上を恐れて必要以上に自分たちの権利を制限している、と感じることもいくつかありました。
もちろん私自身、ただの門前の小僧で詳しくはほとんどわかっていません。
私の理解が甘いのは私がポンコツなせいですが、一方で、著作権、知的財産権はそう簡単に全貌が見えるような権利ではないことも事実です。ちょっとwikiを読んだくらいでは理解は難しいです。
ネットで安易に他人の著作権について議論する前に、やはりきちんと自分がどのような権利について語ろうとしているのか、勉強すべきではないかな、と思います。
あまり著作権法に詳しくない製作者の方が、やはりあまり詳しくない第三者のネットへの書き込みによる炎上のために、本来手放さなくても良い権利を手放してしまったり、自粛してしまったり、ということが常習化すると、クリエイターの現場が萎縮してしまうのではないか、ということを危惧しています。
私のような素人ではなく、専門家の方々に、この問題についてきちんと議論をしていただきたい、と切に願うところです。
※コメント欄は開けておきますが、実はこのブログほとんど自分でも見にきてないので、レスは大幅に遅れることがあります。また、内容によってはかならずレスができるともお約束できません。ご容赦ください。
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アメリカで納豆を作る
http://lilylila.exblog.jp/25191831/
2016-05-04T16:48:00+09:00
2016-05-05T06:13:23+09:00
2016-05-04T16:47:49+09:00
lily_lila
渡米生活...食
大豆、納豆1パックとミキサー、玉ねぎのネット、ターキー用デジタル温度計、圧力鍋、オーブンがあれば簡単に大量の納豆が作れます!
※納豆1パックすらも手に入らない、という方は日本からドライ納豆菌を買えばOK。
※圧力釜とオーブンはなくてもできます。
※温度計は、普通のアルコール温度計でもOK。
納豆+キムチ+塩昆布のゴールデンコンビにハマっている人間にとって、3パック3ドル近くする納豆を毎回買うのは大変家計に辛いです。
というわけで、アメリカに来てからというもの、納豆は自作しています。
今でこそ「納豆、自作」のキーワードで検索すれば山ほどレシピがひっかかりますが、10年前はそんなにありませんでした。
当時見つけて参考にさせていただいたサイトをぜひ引用したかったのですが、見つからず、、(汗)そういうわけで、このレシピは私のオリジナルではありませんが、引用元紹介できなくてゴメンナサイ。
0)納豆は前日から冷蔵庫に移して解凍しておく。
日本だったらまず必要ない注意事項ですが(笑)
アメリカで納豆を入手すると、たぶん冷凍されてますので、前日のうちに冷蔵庫に移して解凍しておいてください。
1)大豆を買ってくる。
日本の方はこだわって小粒の大豆とか、黒豆とか、いろいろ試されていますが、、、
アメリカでかんたんに入手できるものと言ったら、フツーの(遺伝子組換え)大豆。これでぜんぜん問題ありません。
ただ、やはり豆がでかいので、ひきわり納豆にします。
それから、量が結構大事。
少量を作るのは、温度管理の問題で大変難しいです。多いほど失敗しにくいです。
と言っても、圧力鍋で一気に蒸すのが難しい量だと、また問題があるので、圧力鍋のサイズで加減してください。
だいたい、大豆6カップくらい一気に作ると、あまり温度管理に神経質にならずに済みます。
2) 大豆をフライパンで炒る
面倒な方はオーブンで焼いてもいいですが、カリカリになりすぎないように。
生のうちは、食べると青臭いです。これが、青臭さが飛んで、香ばしい感じになり、甘みが出てきたらやめどきです。噛んだ感じは少しふわっとするくらい。炒りすぎると、「ガリッ」になって甘みが飛んでしまいます。
元のレシピを書いた方もコメントされていましたが、「炒豆として普通に食べて一番美味しい」というのがポイントです。
↓こんな感じで皮がはじけてきますので、それを目安にしてもいいかも。
3)炒豆をミキサーにかけて皮をむく
炒豆が冷めたら、豆を何回かに分けてミキサーにかけます。
(豆が熱いうちにやると、皮がはがれにくいので、冷ましてからやることをお勧めします)
いちばん遅い速度で、気長に回してください。皮がむけて、粉々になります。
豆もあらかた半分に割れます。
4)豆をネットに入れて、皮だけふるい落す
動画はこちらでごらんください。
5)大豆を給水させる。
できればまる一晩くらい給水させるといいかも。
6)圧力鍋で蒸す
圧力鍋がなければ、普通の鍋で構いません(時間がかかるだけです)。
ポイントは、煮るのではなく蒸すことです。
鍋の底に平皿や台になるものを置き、かさ上げして、その上にザルを載せます。
その上にふきんを乗せ、豆を入れます。
写真の豆はちょっと焦げてますね。。炒豆失敗。(まあ、これはこれで、結構香ばしい納豆ができるんですが)
この時は量少なめでしたが、最近はこの倍量で作っています。ちなみに鍋は5.5リットル鍋です。
焦げないように鍋の底に水を張り、蒸します。
圧力なべだと、20分くらい蒸して一度圧が抜けるまで放置し、再度水を足してもう1回20分くらい蒸すと、いい感じで柔らかくなります。
この辺は、圧力釜の性能にもよるでしょうから、食べてみて柔らかければOKです。
この蒸し上がりの豆の固さが出来上がりの固さとほぼ同じですので、好みで蒸し加減を調節してください。
私は市販の納豆よりはちょっと固めの方が食べ応えがあって好きなので、2回圧力かけて止めていますが、市販の納豆なみに柔らかくしたい方は、もう1回蒸すといいかも。
(ちなみに、長時間一気に蒸すのはお勧めしません、、水が切れて焦げ、豆が燻製になります。)
普通の鍋で蒸す場合は、とにかく柔らかくなるまで蒸してください。
7)蒸しあがったらすぐに種納豆と混ぜる
蒸している間に、納豆を醸す器や、かき混ぜるスプーンを軽く料理酒で拭いて消毒しておきます。
お酒がなければ、さっと洗っておきます。
器は、納豆の発酵に空気が必要なため、あまり深いものよりは大きな深皿みたいな形の方がうまく粘る感じになるようです。
豆が蒸しあがったら、熱々のうちに器に移し、すぐに市販の納豆1パック(2パックでも良い)と混ぜます。納豆菌が豆全体につくように、よく混ぜてください。
絶対に蒸しあがってすぐ、熱々のうちに混ぜること!
でないと、雑菌が繁殖して納豆ではなく、ただの腐った豆になります!
納豆菌は熱に強く、むしろ熱を加えると発芽する性質があるため、やけどしそうな熱い豆にまぶすのがポイントです。
よく混ぜたら、温度計を豆の中程まで刺します。この時点で温度が70度くらいあればOK。
温度計のメモリが見える状態にしておいて、豆が乾燥しないように、器にアルミホイルで覆いをします。(ラップだと発酵に必要な空気が足りなくなるのでダメ)
8)発酵させる
この器を、オーブンに入れます。ただし、オーブンのスイッチは入れません。
何故オーブンかというと、閉鎖空間でやらないと、アメリカの乾燥した気候では、納豆を醸すのに最適な湿度と温度を維持するのが難しいからです。
しかし、他のセットアップで温度が維持できるなら、オーブンでなくてもOKです。
(スロークッカーの「保温」で作るとかなり楽ではあるのですが、いまいち納豆菌に元気がない感じでした。面倒でもオーブンの庫内で作った方が粘りが違います。)
これで、準備OK!
ここからは、数時間に一度、豆の温度をチェックして、温度が摂氏40度を切らないようにします。
温度は70度近辺から徐々に下がってきますが、42度〜45度でストップします。
この40度以上をキープ、というのが大事です。
何しろ、工場のような衛生管理の行き届いた施設で作っているわけではないので、怖いのは雑菌の繁殖です。危険な細菌が爆発的に増える温度帯が大体30~37度なので、この温度帯にかからないことが重要です。(細菌は45度くらいまでは増えるのだけど、増殖の速度が納豆菌のそれより十分に抑えられていれば正常な発酵になります)
うまく納豆菌が活動を始めれば、何もしなくても発酵による発熱のおかげで24時間ほど40度以上を維持してくれますので、問題ありません。
どこで発酵終了かは、豆が教えてくれます。
つまり、ずっと40度以上をキープしていた温度が、38度くらいに下がってきたら、そこで終了です。気温や湿度にもよりますが、だいたい24時間から48時間です。
ちょっと食べてみてまだ若いな、と思ったら、下の方法で加温して発酵を続けます。
冬場などで40度以上をキープするのが難しい場合は、数時間に一度、オーブンの下段に熱湯を張ったバットを入れて、室温と湿度を上げます。
夏場なら、オーブンの庫内ランプを常時ONにしておけば適度な熱源になります。
ちなみに、庫内温度を上げるのにオープンのスイッチを入れるのは…
やるなとは言いませんが、絶対にそばについていて、目的の温度になったらすぐにスイッチを切ること!
うっかり忘れると、さすがの納豆菌も全滅して、大量の豆の処理に困ることになります。
温度キープが難しい場合は、思い切って大量に作ると、外気温に左右されにくくなり、保温が簡単になります。
ちょくちょく温度をチェックする必要があるので、ターキー用の長いプローブのついたデジタル温度計があると、いちいちオーブンの蓋を開けて温度を下げずに済むので便利。
9)完成したらすぐ冷凍する
発酵が終了したら、まずきちんと糸を引いているか、変な匂いがしないかを確認します。
この方法で私自身は失敗したことはありませんが、発酵に失敗して納豆菌より雑菌が多くなると、糸をひかない、水っぽい、などの状態になるそうです。
匂いは、市販の納豆よりはかなりアンモニア臭が強いですが、それは失敗ではありません。
昔は納豆はこういう匂いがしていたのですが、最近の納豆はアンモニア臭がしないように作っているのかな? 発酵が進みすぎるとアンモニア臭が強くなるそうです。
しかし、味は発酵が進んでいる方が美味しいと私は思います。
ただ、やはり雑菌の多い家庭の台所で作っていますので、冷蔵庫での長期保存には耐えません。
完成したら、すぐに小分けにして冷凍しましょう。
この自作納豆を食べ始めると、もはや市販の納豆は水っぽくて物足りなくなります(^^;)
豆の味がしっかり残っていて美味しいです。ぜひお試しあれ!
今回の納豆はこんな感じの出来でした!
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ビザ滞在者の免許の更新
http://lilylila.exblog.jp/25162460/
2016-04-27T04:47:07+09:00
2016-04-27T04:46:40+09:00
2016-04-27T04:46:40+09:00
lily_lila
渡米生活...手続・契約・交渉
この6月にH1Bの期限が切れるのですが、6年間でアメリカ国外にいた日数が400日超えていたので、その分を取り返す申請を只今トライ中です。
結果はどう出るかわかりませんが(秘書さんは大丈夫なはずだと言っていた)、その経過はまた別記事に掲載するとして…
問題は、H1B失効のわずか20日前に運転免許が切れてしまうことです…。
渡米1年目に免許を取得、2年後に更新、で、当時はビザ滞在者でも8年の免許がもらえました。
今回は更新しても20日後にはH1Bが切れるから、さすがに8年は無理だろうな〜と思いつつ、20日とはいえ免許ないと色々困るので、とりあえず更新に行ってきました。
で、DVMのホームページに書いてある書類揃えて更新に行ったのに、I-94をプリントしたものが必要と言われて一度家に戻り、ようやく発行までこぎつけたわけですが、、
(これ、紙のI-94が廃止されてから皆さんひっかかっている模様。確かにDVMのホームページには合法に滞在している証拠の書類を持って来い、と書いてあるのだけど、パスポートとビザだけではダメで、I-94も必要ということの模様です。)
なんと、しっかりH1Bの期限までたった20日間延長した運転免許を発行してくれました…(がっくし)。
34ドルも払ったのに(涙)
まあ、とっとと手続きをして、こうなる前に残り1年以上のビザに変えておかなかった自分が悪いので、久々の渡米生活ネタのために払ったと思っておこう(涙)
さて、もし最後の延長が認められたとして、その場合おそらく400日ほど滞在日数が追加されるわけですが、その場合再度更新してもギリギリ滞在期限までの免許しか出ないのか、今度は1年以上あるからまた8年出してもらえるのか、興味のあるところです。(ま、多分8年は無理だな〜)
それよりも今は、延長の申請が失効までに間に合うのかを心配すべきかもしれないけど、、、
全然大学から音沙汰がない……
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メール自動転送でスパムブラックリストに載るかも、という話
http://lilylila.exblog.jp/23987812/
2015-05-09T03:57:00+09:00
2015-05-09T04:54:38+09:00
2015-05-09T03:57:57+09:00
lily_lila
wordpress,web
それは、その団体のドメイン付きのメールアドレスからメールを送ると、ほとんどの受信者(のメールサーバ)から「送信サーバはスパムブラックリストに登録されているので、受け取りません」と拒否される、という問題です。
非営利団体ですからイメージも大事なのに、メール送信元がスパム認定されているというのは非常にまずいですし、そもそも大変不便です。
まあ、なんでこういうことが起きるのかというと、要するに、うちの団体が借りているサーバのユーザーの中に、スパムメールをバラまいている輩がいる、という話です。
意図的にやっているかもしれないし、知らないうちにアカウントを乗っ取られて、誰かにいいように使われているかもしれません。
…とまあ、ここまでは大抵の方がご存知だと思いますが、実はこれに加えて、第三の可能性がある、という話です。
で、おそろしいことに、多くの人が、自分でも知らないうちに、この「第三のケース」に当てはまっているおそれがあるのです。
それは、「自動転送設定」。
自分が運営しているドメインのメールアドレス宛に来たメールを、問答無用でgmailなどのフリーメールや、自分のプロバイダアカウントに転送、とかやってませんか??
もし、ドメイン宛に来たメールに大量にスパムメールが混じっていると、そのスパムメールも、gmailやプロバイダメールに転送されます。
ところが、最近は、メールサーバー側で迷惑メールを判断する機能を提供することが多くなりましたね。
gmailやyahooメールでも、勝手にスパム判断して迷惑メールボックスに突っ込みます。
しかし、これを消すときに、わざわざ自分のドメインから転送されたものだけ「スパムではない」とチェックしてから消す人は、どのくらいいるでしょうか?
多くは、そのまま放置して自然にサーバーに消されるのを待つだけでしょうが、ここに問題があります。
それは、そのスパムメールは、自分の運営するドメインから転送されてきた、という事実と、それが「迷惑メールである」と認定された、という事実です。
そうすると、その転送メールを受け取るメールサーバー側としては、そのドメインが結びつけられているレンタルホスティングサーバをスパマーと見なし、自社のブラックリストに追加してしまいます。
とくに数が多い場合は、トラフィックを妨害するとして、公開スパムブラックリストへの掲載も考えるかもしれません。
一度そうなると大変です。これらの公開スパムブラックリストは、多くのプロバイダメールも参考にしていますので、これまで普通に相手に届いていたメールも、途端に届かなくなります。
勿論、同じホスティングサーバをレンタルしている全てのユーザーのメールが、同じ憂き目に遭いますので、大変迷惑をかけることになります。
「ちょっと待てよ、なんで転送屋を捕まえるんだ、本当の送信元を割り出してそっちを登録しろよ!!」
…と、まあ、思いますよね?
ところが、それは難しいのです。それは、ひとつでも別のサーバー(この場合、自分で借りているホスティングサーバ)を経由してしまうと、メールのヘッダを書き換えることは可能だからです。
というわけで、基本的には、スパムメールのヘッダー情報は、直前のサーバーまでしか100%信頼できないのです。
なので、「クソスパマー、死ね!!!」と中指おっ立てる前に、自分が借りているレンタルホスティングサーバから、大量のスパムを他社メールアドレス宛に転送していないか、我が身を振り返る必要があります。
と、まあ、なんか知ったようなことを書いていますが、実は私もお恥ずかしながら、この話知りませんでした(汗)。
とにかく、現在管理しているドメインからのメールが他社POPサーバに跳ね返されてしまうので、借りていたホスティングサーバのサポートに、この状況をなんとかしてもらえないか、何度も頼んでみました。
しかし、返答は「共用サーバなのでそういうことは起こり得る。こちらもブラックリストに載ったら、解除申請を出しているので、数日たったらまた試して欲しい」と言うばかり。
勿論数日待ってみたけど、まったく変化はありません。そもそも原因となっているスパムを止めないで解除申請しても、またすぐにもとの木阿弥です。
それで、ためしに、「まだ契約期間が残っているから、御社の持っている別のサーバーに引っ越しできないか」と聞いてみたのですが、「どこに引っ越しても同じことは起こり得る」というだけで何の代替案もナシ。
金とってるサービスなのにそれでええんかい!! と思いますが、まあ、それがアメリカクオリティです。
それで、ブチキレてもうサーバー引っ越しする! と決意し、他のサーバの候補を探していたところ、arvixeのサポートフォーラムでこんな記事をみつけたわけです。
>http://forum.arvixe.com/smf/resellers/blacklists/
このなかの、
The problem with these blocks is that it is based on customer complaints and the complaints that we receive are 99.9% forwarded emails that clients forward through email forwarding. i.e. when a spam email comes to their account on our servers and gets forwarded to their other accounts (through email forward), those ISP's considers our server as source of spam instead of the original server.
これを読むと、少なくともArvixeに「スパムを送っている」として報告されたスパムメールの99.9%が、実はArvixeのサーバから直接送られたものではなく、どこかから送られてきて、Arvixeのサーバーから別のメールアドレスに転送されていたものだ、ということが読み取れます。
つまり、この場合、「誰か意図的にスパムを送っている悪いやつがいる!」という認識は、完全に間違いだ、ということです。
実際に、このページの上の方に、ピッツバーグ大学のメールサーバーが、これが原因でスパマー認定された件についての事例が上げられています。
というわけで、スパムはどうせメーラーで迷惑メールボックスに行くからいいや、なんて放置せずに、やはりサーバーのスパムフィルタで徹底的に切らなくてはなりません。
そういうことが怖くてできないアカウントは、基本方針として他所のサーバーに転送はしない、ということを徹底する必要があります。
また、独自ドメインにきたメールで、存在しないメールアカウントに来たメールは受け取らない(SMTP更新時にエラーを返す)設定にしておくのも大事です。
まあ、そのほかにもArvixeのサポートの返答は色々行き届いていたので、結局引っ越し先はArvixeにしました。(もしどうしてもスパム問題が解決しなかったら、別のサーバへの引っ越しや、問題を特定して解決後にサーバのIPを変更するとか、色々対策を講じてくれるらしい。)
いまのところ、快調です。
実際の引っ越しの手続きについては、以下の記事で。
「アメリカでホスティングサーバを借りる(サーバ引っ越し)」
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アメリカでホスティングサーバを借りる(サーバ引っ越し)
http://lilylila.exblog.jp/23959567/
2015-05-01T04:14:00+09:00
2016-04-27T05:02:52+09:00
2015-05-01T04:14:51+09:00
lily_lila
渡米生活...手続・契約・交渉
アメリカに限らず日本でもそうですが、この御時世、安くて機能豊富なサーバはいくらでもあります。
問題は、その状態がいつまで続くか? という点です。
最初選ぶときは、勿論その時点でのユーザー評価が高いサーバを選ぶわけですが、今よくても、優秀なサポートが逃げてグダグダになったとか、会社がつぶれた、吸収された、、とか、アメリカならいくらでもありそうです。
それ以外でも、共用サーバなら同居アカウントにひどいスパマーがいるとか、やたら重いスクリプトばかり走らせる奴がいるとか、色々な理由で「快適→最悪」に転げ落ちるなんてのは日常茶飯。
というわけで、基本、ホスティング会社は数年ごとに見直す、ということを念頭にサイト設計をするのが良いと思います。Wordpressなら、以下の記事に書いたとおり、UpdraftPlusあたりを使ってサイトのバックアップをとっておくと、リストアも引っ越しも大変簡単です。
Wordpressの便利なバックアップ/リストアプラグイン - UpdraftPlus
Wordpressの便利なバックアップ/リストアプラグイン - UpdraftPlus リストア編 ←引っ越しもこれでOK
1)引っ越し先を探す
さて、前置きが長くなりましたが、色々探して、結局引っ越し先はarvixeにすることにしました。
http://www.arvixe.com/
2016/4/26追記
やっぱりというか、arvixeは昨年秋からせっかくのサポート掲示板を廃止し、フツウの安サーバ会社になりました。サーバ本体はそこそこ安定しているのだけど、サーバで動いているDNSが結構な頻度で応答不良に陥る。サポートは、連絡すればそこそこ迅速に動いてくれますが、独自ドメインで運用するなら、別の会社をお勧めします。
決め手となったのは、以下のポイントです。
値段は1ヶ月5ドル以内Linuxベースssh shellが使えるサポートの返信を読むと、そこそこきちんと問題と対策を説明してくれている60日以内なら全額返金解約可能ドメイン料が1ドメインのみタダcPanelが使える
まず、先にも書いたとおり、どうせダメになったらすぐに引っ越しなのだから、最悪年間契約の残りを諦めてもあまり財布に痛くないサーバーでないとダメ。そうすると1ヶ月5ドルくらいでなんとかしたい。
Linuxベース、SSH Shellは多くの人には縁のない話だと思います(私には大事ですが)。
ただし、Shell Loginを許すサーバーは、それを使って悪いことをしようとするユーザーも惹き付けてしまうので、ホスティング会社のテクニカルチームがそのへんのセキュリティ対策を常時万全に整えている、というのが絶対条件です。で、そのへんそこそこ信用できるかどうかは、まあ、サポートの返信内容を読むしかない、というところです。サポートの記事を検索しても古い日付のものしか出てこないような会社は、多分もう優秀なテクニシャンがいないので、避けた方が吉。
cPanelというのは、アメリカのホスティングサーバでは結構使われているっぽい管理パネルです。操作も簡単。あまり何もかも手で設定しなければならんようだと厳しいので、ある程度の管理サポートパネルはあった法が良い。スパムメールフィルタもついてます。
ドメイン料がタダ、というのも、この値段を考えると有り難い。まあ最近ドメインは安いものも多いですから、今の管理会社で文句ない場合は無理に移管する必要もないですが、私は旧サーバ会社とは完全にオサラバしたいのでドメインも移管することにしました。
あとは無料期間または返金可能期間の有無。これは絶対に必要です。というのは、まずアカウントをとってみて、割り当てられたサーバーが、メールのSPAM black listに載っていないか確認する必要があるからです。
アカウントを取得したら、サーバーのIPまたはドメインネームが書かれたメールが届きますので、それをたとえば以下のサイトなどに入力して、そのサーバがブラックリストに乗っているかをチェックします。
http://mxtoolbox.com/blacklists.aspx
http://www.blacklistalert.org/
まあ、共用サーバだと1個くらいひっかかることは結構あるのですが、何度試しても常時沢山スパム認定されていたらもうその会社ごと諦めた方がいいです。そういう状態を放置している会社のテクニカルチームは、多分まともに仕事してません。
また、こういうサイトの情報は、結構短時間で変わるので、1度だけでなく何度か日を置いて試した方がいいです。
2) ドメイン設定変更
さて、引っ越し先が決まったら、新サーバに旧サーバーの設定内容をコピーします(メールなど)。
Wordpressはファイルだけ持っていってもダメで、データベースもコピーが必要なので注意。
Wordpressの便利なバックアップ/リストアプラグイン - UpdraftPlus
Wordpressの便利なバックアップ/リストアプラグイン - UpdraftPlus リストア編
ここまで済んだら、まず旧サーバで管理されている独自ドメインのDNSサーバ設定を、新サーバに向けます。
新サーバのDNS情報は、サーバを契約したときに通知されていると思いますが、もしわからなかったらサポートに聞きます。DNSの設定方法は、旧サーバのヘルプを見て下さい。
また、もし独自ドメインをまた別の会社で管理していたら、そちらで設定を行います。
ドメインの管理を移管しない場合は、ここで作業は終わりです。
【Arvixeの場合】
Arvixeで新しくホスティングサーバを契約すると、次のような情報を含むメールが送られてきます。
Domain Name Server 1: ns1.●●●.arvixe.com
Domain Name Server 2: ns2.●●●.arvixe.com
Domain Name Server 1 IP: 162.xxx.xxx.xxx
Domain Name Server 2 IP: 198.xxx.xx.xxx
で、じゃあ、旧ドメインサーバの設定は、とりあえず1番目のサーバー(162.xxx.xxx.xxx)を設定すればいいわけね!
……なんて早合点すると、ハマります。
設定完了メールを注意深く読むと、かなり下の方に以下の項目があります。
Shared IP Information (Advanced)
If you are going to be using your own nameservers and you have not purchased a dedicated IP for this account, Use the following IP address to setup your A record.
Server's Shared IP :
198.xxx.xx.xxx
サーバーまるごと1台借りるとかしない限り、所謂共有サーバ(Shared IP)での運用になります。その場合は、Server's Shared IPをAレコードにセットしろ、と明記してあります…。
というわけで、正解は、2番目のネームサーバを使う、でした。
私は間違って1番目のアドレスを設定してしまったため、別のページに転送されてサイトがまったく見えなくなりました……。
3) ドメインの移管
さて、ドメインの移管をする前に、まず2)のドメイン設定の結果がちゃんと反映されて、きちんと新サーバでホームページが見えるか、メールが受け取れるかを確認しておきましょう。2)のドメイン設定から最大24時間ほどかかります。
次に、移管作業に入る前に、WHOIS情報を確認します。
WHOIS検索は検索エンジンで探せばいくらでもみつかります。自分のドメインを入力し、WHOIS情報の中の連絡先メールアドレスが現在も確認できるアドレスになっているかをチェックします。
もし、もう使っていないアドレス(既に解約したプロバイダのメールアドレスなど)になっている場合は、移管作業に必要なメールが届きませんので、先にそちらのアドレスの変更を行います。
(ドメイン会社のアドレスが代理で公開されている場合は、ちゃんとメールが転送されるかサポートに確認しておく)
自分で変更できるようになっていればいいのですが、サポートに頼んで変えてもらった場合などは、もう一度WHOISをチェックして正しいメールアドレスになっているか確認するのを忘れないこと!
アメリカ人、アジア人の人名が入ると、ホント笑うしかないほど綴り間違えてくれますから……!!
(航空券の予約も要注意。国際便はそれだけで乗れなくなります。)
それが済んだら、旧サーバ(もしくはドメイン管理会社)に連絡をとり、ドメインの移管をしたいので、domain をunlockして、Authorization/EPP keyを教えて欲しい、と頼みます。
このAuthorization/EPP keyがないと、新しくドメインを管理してもらう会社が手続き出来ません。
あとは、新会社に、この情報を伝えて移行手続きをしてもらう、という手順です。
結論をいうと、多少問題もありましたが、引っ越しは無事に成功しました。
その間にいろいろ勉強したこともありましたので、それは以下の記事で。
「うちのホスティングサーバ、スパムブラックリストに登録されてる!」…それ、自分が原因かも、という話
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チャイコフスキーさんごめんなさい、の話(続:おすすめのピアノ協奏曲)
http://lilylila.exblog.jp/22767889/
2014-08-20T03:10:00+09:00
2014-08-23T13:55:46+09:00
2014-08-20T03:09:37+09:00
lily_lila
音楽
今のピアノでショパンは弾けない (日経プレミアシリーズ)
えらく挑発的なタイトルの本ですが、内容は全然そんなことはなくて、非常に面白い本です。
というか、私の長年の疑問を一気に解決してくれました。
先のエントリで、私がおすすめ協奏曲を選んだ基準には、「オケとピアノが喧嘩していないか」というのが非常に大きく反映されています。
私は、「オーケストラ」と「ピアノ」の「協奏曲」が聞きたいのであって、ピアノがオケを捩じ伏せようとガンガン、キンキンがなりたてなければならないような曲は、そもそもオーケストレーションに問題がある、と思い込んでいました。
……が。
高木裕氏のこの本を読むと、チャイコフスキーの生きた時代にはピアノのポテンシャルがもっともっと高く、そんなに頑張らなくてもちゃんとオケを突き抜けて音が観客に伝わったのだ、ということがわかります。
それで、ようやく納得。
なぜホロヴィッツがあんなにも美しく自在にタッチを変えたり、内声を響かせたりできたのか。
(私自身は熱心なホロヴィッツのファンではありませんが、それでもやはり彼の表現力には大変驚かされます)
それと、レコーディングではかなり表現力があると思われても、コンサートではその表現の幅が狭く感じる気がするのは何故か。(多分緊張のせい? とか思っていたのだけど、なんとも腑に落ちませんでした)
懐古趣味も結構ですが(というか私もかなりその傾向がありますが)これだけホロヴィッツが神様扱いされていて、まあ凡人は真似るな、とは言われるでしょうけど、それでもあの音色や表現力の多彩さを後続のピアニストが目指さないわけがあるか?
そんなはずはないし、その後の職業ピアニストの数を考えたら、とうの昔に彼のレベルの表現力が再現できていて良いはずだ、とずっと思っていたのです。
ピアノは「工業製品」であり、ずっと進化し続けているということ。
そして、近年はコンサートに自分専用ピアノを「搬入」するだけの資金力がスポンサー側になくなってしまったために、誰でもその場で弾ける平均的な楽器しか使えなくなってしまった、というのがネックらしい。
そう考えれば、コンサートよりは調律にも指ならしにも時間がとれるレコーディングの出来と、コンサートの出来が違ってても不思議ではないです。
自前の楽器が使えれば、自分の表現力が最大限に発揮出来るように楽器をチューニングしたり、選んだりすることが出来ます。というか、弦楽器でも管楽器でも、ピアノの演奏家以外はほとんどそうですね。
曲によって楽器を持ち替えたり、弦を変えたり、なんてのは当たり前ですし、その楽器の癖もあります。
上の本には、ホロヴィッツが好んだ古いスタインウェイのピアノには、3本の弦をわざと長さを微妙に変え、完全にピッタリ合わせないことで音の減衰長を延ばし、更にタッチによって倍音も変えることができる仕組みになっていたことが書かれています。
現在は、このシステムはチューニングが難しいため、スタインウェイも取り入れていないそうです。
チャイコフスキーがこのようなハイスペックのピアノと、それを弾き熟せる熟練したピアニストを想定して曲を書いていたのなら、彼がイメージしていた「協奏曲」は、あの分厚いオーケストラを相手にしても十分にピアノの音が浮き上がってくるような、そんな音であったと思われます。
(まあ、この曲は書いた直後からピアニストに酷評されていますので、そうだとしても相当な名手を想定していた、ということになりますけど(笑))
というわけで、前言(ちょっとだけ)撤回。
チャイコンの1番が「最初だけ派手であとはつまらん」のは、もしかしたら現在のピアノがあまりよろしくないせいもあるかも、、、という話でした(笑)
(……まあ、それにしても、あまりアピーリングな感じはしないんですが、演奏家のポテンシャルというのは、そういうものを素晴らしい音楽にしてしまうところにあるわけで、、、)
ところで、この本、ピアノという楽器の進化の担い手を日本がアメリカから受け継いだのに、そのことに気づかずに進化をとめてしまった、という指摘がなされていて、大変ドキリとしました。
ピアノが「工業製品」であったおかげで、日本のヤマハが世界のヤマハになりました。
その過程で、自分達がピアノの進化のバトンタッチをされている、という自覚があれば、もっと現在は違う世界が開けていたかも知れない、と思うと、たしかに残念です。
(もっとも、最近のヤマハピアノは本当に良い音がするようになったと思いますので、そこは進化したのでしょうが…。)
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中国からの英文スパム ー ドメインネーム衝突回避勧告
http://lilylila.exblog.jp/21240391/
2014-01-08T03:00:00+09:00
2014-01-08T04:28:14+09:00
2014-01-08T03:00:11+09:00
lily_lila
渡米生活...英語
(急いでいる方のために結論を先にいうと、返信するのは止めておいた方がいいと思います。)
(Please forward this to your CEO, because this is urgent. Thanks)
We are a Network Service Company which is the domain name registration center in Shanghai, China. On Jan 6, 2014, we received an application from Huake Ltd requested "xxx-xxx" as their internet keyword and China (CN) domain names. But after checking it, we find this name conflict with your company name or trademark. In order to deal with this matter better, it's necessary to send email to you and confirm whether this company is your distributor or business partner in China?
Kind regards
Simon Cheng
***************************************************
Simon Cheng
General Manager
YIGUAN (Headquarters)
Tel: +86-21-6191-8696
Mobile: +86-182-2195-1605
Fax: +86-21-6191-8697
文中の"xxx-xxx"は、私が管理しているドメイン名のうちの一つです。
このメールは、web上には公表していないアドレス宛に送られてきました。
つまり、メアド収集ロボットによる自動スパムよりは、多少手間をかけて送られてきています。
(実はオンラインで公開しているpdfにはメアドが書かれているので、そっちが検索エンジンにかかったのかも知れない。今度からメアドは画像にしよう…)
また、メールに書かれていたサイトにアクセスしてみると、どうやら実在する会社っぽく見えます(本当にまともな業務をやっているのかどうかは勿論知りません)。
用件は、要するに、こういうことです。
自分達は中国のドメインネーム登録サービス会社である。中国で"xxx-xxx.cn"等のドメインを取りたいと考えているHuake Ltd という会社があるが、調べたところ、あなたのドメインとconflict(衝突)していることがわかった。
この問題により良く対処するため、この会社が中国におけるあなたの関連会社もしくはビジネスパートナーかどうかを確かめる必要があり、メールした。
まあ、この英語がとてもビジネスをやるレベルのものではないことからして怪しいのですが、私自身これと大差ないレベルで国外のお客様とやり取りしていますので、そのままスパムゴミ箱に突っ込むのは怖い。
かといって、万が一生きているアドレス収拾のためのメアド収集スパムだったらと思うと、うかつに返事も出来ない。
いやらしいのは、この最初の一通目は、ただ「このHuake Ltdという会社はあなたの関連会社か」と訊いてるだけなんですよね。しかし、Huake Ltdなんてネットで検索してもひっかからんし(笑)。
で、まあ色々探したら、これらにわざと返信した勇者がいて、結局これは「中国でビジネスやりたいんだったら取られる前にドメインとるのをお勧めします」的なセールスだったことが判明しました。
こちらのサイトに詳しいメールのやり取りがかかれています。
http://squelchdesign.com/web_design_newbury/chinese-domain-name-registration-scams/
これを見ると、客が釣れたとみるや、どんどん脅迫的な文章になっているのが分かります。
こんな感じ。
You must know domain name takes open registration, this is international domain name registration principle. So the company has right to register them. As a domain name registrar, we have no right to refuse their application. We aslo suggest this company should change another name but they stick to this name so if your company want to prevent anybody from using these domains, the only way is to register these CN/ASIA domains and internet keyword.
You must knowなんて、ビジネス文書に絶対使わないような表現ですよね。
つまり、ドメインネームの取得は早いもの勝ちなので、自分達にそれを阻止することは出来ない、止めたかったら、相手より先にあなたがとるしかない、という論旨です。
勿論その通りなんだけど、ここで脅されてOKしてしまうと、なんと.asia、.cnを含む4ドメイン(38.8 USD/ドメイン)、キーワード1つ(148 USD)で合計約340ドルだそうです!
ちなみに、日本ではcnドメインは2800円くらい。
ちなみに、この勇者の方(笑)は、何度も担当者が変わるのに、全く同じ英文のミスを犯していることから、実際は同一人物のなりすましメールだといっています。
同様に、会社名を変えたバージョンも複数存在するみたい。
記事の最後にUpdateとして、なりすましの可能性のある会社名や人名がリストされていますので、これに似たメールを受け取ったのだけど、微妙に会社名が違う、という方はチェックしてみて下さい。
というわけで、結論は、やっぱりスルーが一番、ということのようです。
Huake Ltd が実在する会社なのかどうかも、結局分からずじまいだし。
しかし、メールに書かれている内容はほとんど正しいので、ある程度有名なドメインを持っている方や、自分のドメインとTLDしか違わないドメインで全く異なるイメージのwebを作られたくない方は、ドメイン取得に関しては考慮の価値があるかも知れません。
これだけドメイン取得が安価になった現在、大して有名な企業でなくても、あまりよく知らない素人を相手にドメインを取得しておいて、あとで売りつけるなんてこともあるのかも知れん。コスト的にどうなのか、わかりませんが。
ただ、ドメインを押さえるなら、何もこの怪しげな会社を通す必要は全くなく、日本だったらムームードメインやお名前.comあたりでは中国ドメインも扱っているようです。
ちなみに、うちは…どうするか思案中。
別に中国で事業をやる気はないんですが……
最近出版物やオンラインの無料公開物がぼちぼち出つつあるので、それを全部そのままパクられて、全く関係のない第三者になりすましの中国サイトを作られたりするのは、かなりイヤだなあ、と。
Huake Ltd がこのメールの差出人のでっち上げだったら全く問題ないんですが。
流石に、登録商標とって本家ドメインを乗っ取りにくるようなことはないでしょうが(そこまで利益の出る商売じゃないので)、ドメインはかなり値段が下がってきているので、現実にそういう攻撃をやられて、こちらのイメージを著しく損なうようなwebを作られちゃうと、困りますよね。
長い間使ってきたドメインを捨てるか、先方からドメインを買取るか、諦めて放置するか。
今のドメイン捨てるのはかなり痛い。メールアドレスも使えなくなるからなー。
個人事業で細々とやってるところにまでこんなメールがくるんだから、ホントある意味ネットって怖いです。
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アメリカのオーケストラ
http://lilylila.exblog.jp/20232789/
2013-08-19T13:41:00+09:00
2013-08-19T15:06:44+09:00
2013-08-19T13:41:57+09:00
lily_lila
音楽
いや、サン=サーンスのピアノ協奏曲、ほんと良い曲ですから、きいてみて!(まだいうか)
さて、ここ数週間、wikiにリストされているアメリカのオーケストラのホームページを見まくりました。
その数、全部で150以上(笑)。
なにをしていたかというと、DM発送をかけるオーケストラの選定をしていたのです。
多分、業界の人はこんなリスト既にもっているんでしょうが、素人が飛び込み営業かけるんだったら、そのへんから手をつけるしかない、というわけで。
お陰で、どの州にどんな感じのオケがあるか、大体把握しました(笑)
どっかで既に書いたかもしれませんが、アメリカには、日本ほどアマオケはありません。
(というか、日本のアマオケの数は全世界と比べても突出して多いです)
そのかわり、中規模以上の市には、かなりの確率でプロ/セミプロのオーケストラがあります。
見た感じ、カテゴリーは以下のように分けられます。
1) クラシックのプログラムの公演が年に5回程度(秋〜春にかけて、1ヶ月に1回のペース)
+ ポップスのコンサートが年3回くらい(ハロウィン、クリスマス、あと1回くらい)
団員は、パートタイムで雇われているケースも多い。近くに大学の音楽科があれば、そこの学生が参加していることもある
2) クラシックの公演が年に15回以上、ポップスコンサートの数も同じくらい
団員はフルタイム契約のケースが多い。 このケースでは、音大生が参加している、というのは見なかった(と思う)。
3) ほとんどクラシック専門
所謂Big 5 (Boston Symphony, New York phil., Philadelphia, Chicago Symphony, Cleveland)とそれに準ずるオーケストラ。日本でもよく知られた名前ばかり。
で、日本と違って面白いのは、特にカテゴリの1、2において、Youth Orchestraに対する貢献が大変高いことです。というか、かなりの確率でユース・オーケストラが設置されていて、子供達と一緒に音楽をやる、ということが楽団の活動の柱の一つになっています。
というよりも、そういった形での地域に対する貢献を求められているからこそ、日本だったら絶対プロオケなんか出来ないよ! というレベルの小さな市にも、オーケストラがあったりするわけです。
(実際に、プロオケでもnon profitの団体が沢山あります。オーケストラの歴史を眺めてみると、住人のみなさんが、地域の文化レベルを維持するために、オーケストラが必要だと感じて、プロのプレイヤーが十数人集まってスタートした、という一文から始まるオーケストラが大変多い。)
地域に貢献という視点は、ポップス・コンサートの多さにも反映されています。
居住者はクラシックファンばかりではないですから、地元のみなさんが楽しいと思ってくれる音楽は積極的に演奏する、といった感じです。
また、めちゃくちゃ地方のオケなのに、その地方近辺の作曲家に曲を委嘱して世界初演をやっているオーケストラがいくつもありました。これは、本当にすごいな、と思う。
実は、こういった地方のオケで新曲を演奏する、というのは非常に大事なことです。
というのは、地方オケは、大抵その地方のFMラジオのクラシック専門チャンネルに枠を持っているからです。
私はWisconsinにいますが、ラジオからはしょっちゅうミルウォーキー交響楽団の演奏が流れています。
(下手すると、Big 5より聞く機会が多いかもしれない。時間帯にもよるかもだけど。)
実は、私が冒頭のサン=サーンスのピアノ協奏曲にすっかりハマったのは、このミルウォーキー交響楽団によるサン=サーンスのP協第3番を聴いたからでした。
なにしろ、日本ではまったく聴いた事のない曲だったので、「なにこのカッコイイ曲!!!」と大変驚いたのです。
地域の音楽教育貢献といえば、各地のFMのクラシックチャンネルの貢献度は計り知れません。
所謂有名どころに限らず、無名の埋もれた作曲家から、現代作曲家の新曲まで、次々と私の知らない曲を演奏してくれています。
しかも、その現代作曲家の曲に、割合に無調性音楽や実験音楽が少ないのです。これはアメリカに来て非常に驚いたことの一つです。
日本でもヨーロッパでも、現代作曲家というと、私はかなり敬遠してしまいます。
だって耳が疲れるんだもん………。きれいじゃないし。。。
しかし、上のような事情で、地方のオーケストラが作曲家に作品を委嘱するケースも多いアメリカでは、多分ある程度聴きやすくないとダメなんだと思う。(勿論大都市は別)
その結果、大変美しい現代音楽が生まれてきている。時々、「ああ、この曲は綺麗だな」と思う曲に出会います。
残念ながら、「この人の曲は鉄板!!」という作曲家はまだ見つけてないですけど。
……というわけで、
アメリカのオーケストラのホームページを眺めながら(大変な作業だった……今シーズンのプログラムをチェックして、プロオケかどうかを確認(普通はそんなことを書いてないから、オーディションをやっているかどうかと、Aboutの部分を読んで推測)、最後に住所を探す)、何故日本はこうならないんだろう、ということを考えてみた。
結論。
多分、アメリカのオケの役目は、日本ではブラスバンドがやっている!!!
ブラバンなら、演奏会の一部にポップス・ステージがあったりするし、皆積極的に曲を委嘱したりしてますよね。
なんか、そういう、観客と一緒に楽しもうぜ!! みたいな空気は、むしろ吹奏楽で根付いてしまった、という気がします。
いや、根付いてしまった、と書くと、あんまりいい印象じゃないな。。
しかし、その結果、オケがその分野で出遅れてしまったのではないか、と危惧します。
最近は、オケもポップスやってるところもあるし、別にそういう努力をしていないというわけではないんだけど、既に我々観客の方に、オーケストラはちょっとお固い、バンドの方が親しみやすい、といった固定観念がしみついてしまっているのではないかしら。
一度しみついた固定観念を払拭するのは簡単ではないですね。
というわけで、ひとつ提案。
地元の教育オケ、日本でもやったらどうですかね?
ユース・オーケストラは、都市にあるよりも、地方にある方がずっと威力を発揮すると思うんです。
プロの演奏家と一緒に活動できる小学校高学年〜高校生のオーケストラがあれば、そっちで活動しよう、という人は絶対増えると思う。
そうなれば、演奏会の公演回数も増やすことができます。子供が出ていたり、子供の楽器の先生が出ている演奏会となれば、きっと大人もついてくるでしょうから。
「プロオケもないのに、ユースなんてできない」ではないんですよ……。
アメリカのカテゴリ1、2のオケは、歴史をみると、皆最初はほんの10人〜15人ほどのプロやセミプロが集まって活動を始めてるんです。四重奏団から始まったところもあるくらいです。
で、彼等の最初の活動は、まさしく地元の人に音楽に触れる機会を提供することだった。
それは演奏だけではなくて、教育ということも含めてです。
もちろん、それが立派なフルオケになるまでには、何十年もかかるだろうし、淘汰もあると思う。
でも、それでも、音大から人を集めてくるんじゃなくて、地元から人を集めて、地元のためのオケを作れるようになったらいいだろうな、、、と思います。
ちなみに、これが今回DMで送ったセット。
これをこんな風に箱につめて、、、
上にお手紙をのっけて……
フタして住所を書く。。
まだこれで、2/3……
(これでも、フルタイムオーケストラと、曲目にマイナーな作曲家を挙げてるところだけを選別したんだけど……アメリカ プロオケ多過ぎ(TT))
見た瞬間にポイされないよう、箱を大きくして(まあ、これはアメリカの郵便は結構雑なので、内容物を守る目的もある)、住所も手書きで書いてみたが、はたしてどのくらいのオケが真面目にみてくれるだろうか。。。
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引っ越したらSocial Security Officeに届けるべき?
http://lilylila.exblog.jp/20137487/
2013-08-03T07:30:00+09:00
2013-08-03T07:33:13+09:00
2013-08-03T07:31:03+09:00
lily_lila
渡米生活...手続・契約・交渉
アメリカで暮らしていると、ビザだとかSSNだとかにはどうしても神経質にならざるを得ないんですが…
家を引っ越したら、住所変更をあちこちに届けないといけない。
でないと、書類が送られてきた時に届きませんから。
こちらでは、人によっては毎年アパートを借り換えるという人もいるので(何故なら入居したその年はたいてい家賃が安いから)、公的書類の住所変更忘れて大事な通知が届かない、というのを経験したことがある人も少なくないと思います。
さて、では、引っ越し時に、Social Security Officeにも住所変更を届ける必要があるか、という問題。
答えは、今現在Medicareなりなんなり、社会保障でbenefitを受けていない人は必要なし、でした。
えっ、SSNなんて大事な書類で、それでもいいの?! と思いますが……
年に一度、Taxの申告をするときに、正しい住所で申告すればいいんだそうです。
しかし、その間にもたまにSocial Security Officeから書類が来ることはあります。
そういうときは、旧住所に送られちゃいます。
なので、転居したら、USPS(アメリカ版郵便局)の転送届けは出しとかんと駄目、ということですね。
なんだかなあ。。。。
普通にオンラインシステムがあるんだから、そこで逐一住所変更できりゃいいじゃん、って思うのは私だけ?
(現在Benefitを受け取ってる人は、そこから変更できるんだよ……)
もしまた引っ越しすることになったときに、うっかり忘れてSocial Security Officeに出向かないように備忘録。
(本日の待ち時間は1時間でした。。。たったそれだけ聞くのに1時間(涙))
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