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渡米生活日々の備忘録。
by lily_lila
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「渡米生活。(日記)」
もう少し日々のツブヤキに近い内容はこっちに移動しました。
プログラム関係、web関係もそのうちこちらに移します。

「the Gerden of Ethel」
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(理系のための)分かってもらえる英語を喋るための一考察 4 英文を考える能力を鍛える
過去のエントリーはこちらです。


(お断りしておきますが、ここに書いたような事は、既に多くの英語HowTo本に書かれていることかも知れません。私自身、こういった本は殆ど読まないので、中には「この本のパクリか?!」という記述があるかも知れませんが、それは偶然そうなっただけ、ということでご容赦下さい。以下のことは、私が体験上そう感じた、という話であって、オリジナリティを主張するものではありません。)


さて、最後は、どうやって口をまわすか、という問題(笑)。
プレゼンテーションでも、普段の会話でも、とっさに一言が出て来ない、というもどかしさにはどう対処したらいいか。

いろいろ、機会を見つけて喋る、というのが一番なんでしょうが、これって、結構性格によるんですよね……(^^;)
もともと、日本語でもお喋りが好きな人は、なにかと話しかけてどんどん上達するのですが、日本語でも会話はどちらかといえば気の合った相手と、のんびり、じっくりがいい、という人は困ってしまうわけです(笑)。
だって、今日初めて会った人と何喋ればいいの?(爆)
まあ、趣味は、とかお見合いみたいな会話から始めて、、、というのが定石なのかもしれないけど……

「音楽は何が好きですか?」
「クラシックです。」
「どんな曲?」
「バッハとか、ブラームスとか、フォーレとか。」

このへんで、クラシックに興味がない人は、ふうん、そうなの、で会話終わり(笑)。
けっこう、続けるのが大変なんですよね、会話って。
相手もクラシックオタクなら、もうちょっと引き延ばせるんですが、それでも所詮 "I like ~"で言える事には限りがあるわけですよ(笑)。
で、ちょっと凝った事言おうとすると、もう文章がうかばない、と……

渡米した当初、お昼ご飯がなかなか大変でした(笑)。
職場の同僚は皆とてもいい人ばかりで、一人でご飯食べるのはよくないと、必ず誘ってくれるのです。
これぞ、会話のチャンス!
でも、皆で食べにいくわけですから、皆それぞれに色々楽しい話題を出して来るのです。
問題は、それが分からない、会話のスピードについていけない(爆)。
とにかく、何かを言おうにも、全く口を挟めないのです。なんの話してるのか分からないんだから(笑)。
それでも、皆親切で、私があまり長く黙ってきいてばかりいると、私にも答えられる質問をしてくれるのです。丁度上に書いたような。
嬉しくて、一生懸命答えるのですが、文章のヴァリエーションがないから、会話が続かない。

多分、本当にお喋り好きな人なら、それでも色々、自分の知っている事を喋るのだろうな、と思いながら、何度も申し訳なくて身の縮む思いをしました。
だって、みんな楽しく喋ってるのに、一人で黙ってたら、皆だって気にするじゃないですか。
でも、言葉が出て来ない。
言いたい事と、自分の表現力に、差がありすぎるのです。それは、シャイというのとは少し違う。

自分の経験を振り返って、複数人数での会話でどんどん上手くなる人と、そうでない人がいると思うのですが、私と同じような経験をお持ちの方は、会話なら一対一から始めない限り上手くならないと思います。つまり、相手がのんびり、こちらが言いたい事をひねり出すまで、待ってくれる環境がないと駄目。そうなると、日本では、英会話のプライベートスクールに行くくらいしか殆ど道がありません。

ところが、そういうマイペース型でも、多少口がまわるようになる方法があるんですね、これが(笑)。それは、

とにかく、10分くらいのプレゼンテーションを『通しで』30回以上練習する、というのを3、4回やる。発表の場があれば緊張感があって更に良し。

おいおい、言っていることが矛盾している、そのプレゼンをどうやって上手く喋るか、って話じゃなかったの?? ってツッコミが聞こえそうですが、これがまさしくその答えです(笑)。

実は、プレゼンテーションというのは、英会話の教材として完璧なんですよ(笑)。
ルームメイトが通っているESLでは、こういうトークを "Public Speaking"というそうです。で、このクラスをとると、皆もう学期の終わりにはやつれて大変だ、と散々脅かされてきたのですが、私は是非とりなさい、と思い切り勧めました(笑)。
つまり、会話に必要なスキルがちゃんと全部鍛えられるんですね。プレゼンテーションって。

  1. 自分のいいたいことをはっきりさせ、話の筋道を作る能力

  2. 聴衆に分かりやすい表現の習得

  3. 今喋っていることと違う事を考えるマルチタスクの習得

  4. 英文のリズムの習得


問題は、この通しで30回 × 3〜4回という回数を多いとみるか、少ないとみるか、ですね(笑)。
(ま、30回、はちと言い過ぎかな。1回目は30回か、それ以上かかるかもしれないけど、多分2回目には20回になるでしょう)

私は、少ないと思います。これで得られるものの大きさを考えたら、絶対少ないです。
ただし、やり方を間違えると全然ダメです。

ポイントは、

  1. 英文は、絶対に暗記しない。要点をスライド(今はPowerPointでしょうが。ちなみにMacな私はKeyNote派ですが(笑))に箇条書きにし、その場で英文を組み立てながら喋る訓練をする。

  2. とにかく、徹底的に、(自分の身の丈に合わない)難しい文法をやめる。発音が難しい単語も使わない。

  3. 大事なことほど、一文は短くする。

  4. 正しい発音とアクセントで、メリハリをつけてリズミカルに喋る。



まず1.ですが、これが一番肝要。覚えて喋るなんて、実際の会話にはほとんど役に経ちません。ところが、「フレーズを覚えれば」会話できる、と思っている人、結構多いんですねえ……。。
「フレーズを覚えて」できるようになるのは、この1の練習のときの試行錯誤に幅が出る、ということです。いくら覚えても、トピックをもらって、その場で文章を組み立てる練習をしなければ無理。
勿論、プレゼンテーションでも、その方が圧倒的に好印象です(勿論つかえたり止まったりしたら駄目ですが。そうならないレベルまで練習した、と仮定して)。
覚えて喋ったものは、聴いている方にも何がポイントなのかわからず、平坦で面白くありません。

2.は、まずは高望みしない、ということです。思うに、日本人は、知っている英語の知識と、会話で使えるレベルとの差がありすぎるのですよ……。
だから、自分が論文で書くレベルで喋ろう、と思っちゃうのですね。まあ、それは言いすぎでも、時制や受身、使役や進行形や……と、日本語で喋るときの事を考えて、それを忠実に訳そうとする。
だけど、最初からそういう高望みをすると挫折します。まずは、現在型、単純過去形、あと"which" "that"で繋ぐ複文ぐらいまででなんとかすればいいんじゃないでしょうか?
で、その次のトークでは、もう少し凝った文を使ってみる、と、ステップアップすればいいと思います。
which文は、日本人も比較的得意だし、非常に便利です(まあ、少々普段の会話には固いのかもしれませんが、そんなこと気にしない!)。これが使えるようになると、英文の簡潔さを保ったまま、ちょっと長めの文章が喋れるようになって、「細切れ英語」が改善します♪
単語も、発音しにくいものは避ける。これは上手く言えなくて文のリズムをくずすから、というのと、そういう微妙な発音のものを、聴いている方も理解するとは限らない、という二つの観点からです。

3.は、会話云々よりプレゼンという意味で大事です。10分も喋れば、どこが話のポイントなのか、ちゃんとはっきりさせないと、「で、結局何がいいたいの?」で終わってしまいます。
聴いている方だって、滔々と流れていく英語を時系列で逐次変換しながら頭にしまい込んでいるのであって、装飾ゴチャゴチャの長い文章など、整理して頭に納める暇はないのです。
だから、一番大事なことは、そういう余計な脳のCPUを使わせない程度の、明確な一文にすると、「ああ、要は、この1文が結論なのね」と思ってもらえて、「うん、よくわかった」という印象になります(笑)。
(逆にいうと、他の文もこれと同じくらいの長さの文章でしか喋れない、となると、ちょっとインパクトがおちます。もうちょっと1.の部分を練り直した方がいいかもしれません。)

4. は、これまで散々書いて来たから割愛。折角の英語も、伝わらなければ意味がありませんから。。
ジャパニーズイングリッシュでも、よーく練習すれば伝わるのでしょうが、なにも、30回もかけて悪い発音の聞き取りにくいものを習得する必要は全くないと、私は思います。

これで、プレゼンはもちろん上手くなるでしょうが、会話も圧倒的に上手くなります。英会話に漫然と通うより絶対効果あると思います。
(私の経験から。英会話にも通ったし、いろいろやりましたが、結局一番効いたのはコレでした。)

つまり、どんな本にも書かれていることですが、「繰り返して」同じ事を練習するのが、やっぱり言語の習得には絶対に不可欠なのです。
ところが、普通は、繰り返すといっても、精々5~6回でやめてしまうのですね(笑)。
私も、5~6回でまあ大丈夫かな、と思っていた頃にはあまり進歩がありませんでした。
でも、残念ながら、それでは全然足りないのです。五種類のことを、5回ずつ繰り返してやるよりも、1つのことを25回繰り返したら、きっと違うものが見えてくると思うのです。

こんな話があります。私の職場のコラボレータの一人です。
彼はオーストラリア人ですので、Native Speakerです。
その彼が、大学の物理学科の中で、1時間のトークをまかされることになりました。
聴衆は、物理教室のなかの興味のある学生さんと先生方、実際集まったのは20人程度です。

そしたら、彼は、その1時間のトークを、二十回くらい練習した、というのですね(笑)。
それで、1回のトークにかかった時間の時間分布をはかり、ちゃんと時間内に収まるようにした、と。
二十回、といったら、通すだけで20時間ですよ! 国際会議でもないのに!
それを聴いた瞬間に、私はまだまだ全然ダメだ、と実感しました。
ネイティブでも、そこまで練習して、どこが無駄で、どこが大事か、どういうふうに喋れば大事なポイントがうまく伝わるか、試行錯誤するのです。
そして、やっぱり、そういうトークは聴いていてよくわかるし、面白いのです。

トークというのは、一度に見えるスライドは一枚ですが、喋る方は次のスライドのことも考えながら喋らなくてはならない。
でないと、話が繋がりませんから。
次のスライドの内容が何かを全部覚えてしまうほどやらないと、魅力的なトークにはなりません。
で、この、次のスライドの内容を考えながら喋る、という訓練が、実は普段の会話でももの凄く威力を発揮するのです。

つまり、会話というのは、(日本語の場合を考えれば明白でしょうが)伝えたい何かがあり、それを伝えるための文章を考え、言葉にして喋る、ということを同時進行で行うマルチタスクの作業です。
その上、相手の反応によって逐次判断が必要です。
「とっさに一言がでてこない」 人も、30秒時間が貰えたら、その間に英文を組み立てて発音までもっていける、という人もあるかもしれません。
でも、それは、「喋りたいことを考える」→「英文を組み立てる」→「発音」を順番に、脳味噌を100%使ってやっているからです。
ところが、会話はマルチタスクですから、これらの過程に100%脳味噌のCPUを使っちゃうと、やっぱり喋れないのですよ……(笑)
で、このプレゼンの練習(サル練ですね、これはもう)は、そのマルチタスクの部分を鍛えてくれるのですね。

もうひとつ、忘れてはならないことは、この30回の練習は、暗唱ではない、ということです。
箇条書きの項目を見ながら、どう言えばうまく伝わるか、試行錯誤を、声を実際に出しながらやる、ということなのです。
それは、和文英訳ではなく、直接英語で考える事の訓練にもなります。日本文を作っておいて英訳しようとすると、脳のCPUが大変苦しいことになります。
馴れていないうちは、普段の会話ではそうせざるを得ないかもしれませんが、折角相手のいないサル練をしているのだから、是非直接英文を考えましょう。
ノートの上で原稿をいじくり回しても、何の意味もありませんから、必ず、大きな声で、スライドの該当箇所をポインターで指しながら、練習すること!
人目があると恥ずかしいなら、寝室に籠ってでも、とにかく、教室の後ろまで聞こえる声で練習する。でないと、4.の、正しい発音でリズミカルに、がまったく鍛えられません。
30回も練習すれば、大抵は最初に考えたよりもっといい表現が見つかって、それも喋れるようになります。「I like 〜」オンリーのレベルから、多少レベルアップできるわけです。
その、いろいろ試してみる過程が大事で、実際にトークには採用されなくても、普段の会話でポロリと出て来るようになるのです(ちゃんと大きな声で練習していれば、ね)。

プレゼンテーションなんて、何を喋ればいいのか?? って?
お題はいくらでもありますよ!
自分の好きなものや趣味についてでもいいし、何か時事問題について簡単なまとめと自分の考えを述べるでもいいし、所謂How Toもの、得意のレシピの紹介とかでもいい。
習い事のこと、ペットのこと、家族のこと、地域の情報、題材はいくらでも転がっています。
10分のトークなら、スライドはタイトルをあわせて10枚が目安です。大体、1枚につき1分が目安。結構な量です。
先に紹介したPublic Speaking のクラスでは、最初は一人3分とかから始めたようですが、3分だと、日常会話で使えるレベルの内容まで踏み込めないのですね。
だから、やはり、腹をくくって10分喋る訓練をするのが、結局近道だと思います。
(勿論、どうしても無理なら、少ない持ち時間から始めればいいと思いますが。)

プレゼンの唯一の問題点は、聴いてもらう相手が必要だ、ということでしょうか。
しかもスライドつきで(笑)。スライドは大事です。スライドなしで、10分も喋り続けることなんて、最初からできるわけがありません。
だから、スライドは、聴衆にわかりやすいように、かつ自分が喋りやすいように、時間をかけて作らないといけません。
そして、できれば、複数人数の前で発表するのが一番いいのです。緊張感があって、上達も早いです。
(トークの内容、英文を指導してくれる人がいれば尚更よしですが、それはなかなか環境が許さない事もあるでしょう)
もし本気で英語を喋りたい人が数人いるなら、持ち回りでプレゼンをやり、そのあと英語で質疑応答、とかやったら非常にいい訓練になると思います。
あるいは、プライベートレッスンに通っているなら、先生にそういうことをやってみたい、ともちかけてみてはいかがでしょうか?

学生と院生時代が長かったので(笑) その分、英語で苦労している学生さんも沢山見たわけですが、みなさん、国際学会に出ると、いきなり英語が上手くなります(笑)。
国際学会に出るからといって、特に英語が喋れるわけではないです。でも、英語がダメダメだろうがなんだろうが、指導教官に「行ってこい!」と言われたら絶対ですからね(笑)。
それでも、十数分のトークを指導教官に何度も直されながら練習し、試行錯誤し、緊張しながら発表する、という経験は、英語を喋る、という観点からするとものすごくプラスなんですね。
1回で終わった人は、その分だけ、複数回喋った人は、喋る度にどんどん上手くなります。トークも上手くなるけど、英会話も出来るようになってきます。
ただし、丸暗記で凌いでしまった人は、トークは上手くなっても、英会話は上手くならないので要注意ですが。
これは、今迄みてきた学生さん全てに当てはまる事なので、最早必然といってもいい、と、私は勝手に思っています(笑)。

なーんだ、結局近道なんてないんじゃないか、と思われるかも知れません。
でも、本当にそうかしら?
たかだか数回、国際学会で喋ってきただけで、英語の苦手意識を克服した人は沢山いるのです。いや、まだ苦手なのかもしれないけど、少なくとも英語で喋りかけられたら逃げ出したい、ということはなくなると思います。
通信販売の英会話教材などでそこまでの自信を得るのに、どれくらいかかるか、ちょっと考えてみるといいと思います。
私は、これが結局、一番お金もかからないし、究極の近道だ、と思うのですけれどね(笑)。


長々とおつきあいありがとうございましたm(_~_)m。


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by lily_lila | 2008-02-16 03:35 | 渡米生活...英語
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