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アメリカの小切手(チェック)の使い方いろいろ

ものすごく今更な話題ですが、、、
本日、また小切手で困ったので、これを期にまとめておきます。
メニューは以下の通り。

1)どういう時に小切手を使うか
2)使うときの注意点←これ大事、読んでね!
3)小切手を作る
4)小切手を切る(使う)
5)小切手を換金する(あるいは口座に入金する)
6)小切手の宛名以外の人物がお金を受け取る
7)Check Draft(Demand Draft)とは何か

なお、このうち4〜6については、こちらのサイトに図解入りで非常に丁寧に説明されていますので、とにかく使い方を知りたい方はそちらをご覧になった方が早いと思います。






1) どういうときに小切手を使うか

小切手というのは、日本では馴染みがないですが、アメリカでは未だにかなり幅を利かせている支払い方法です。
一番よく使うのは、家賃の支払いです。戸数300超えるような結構な規模のアパートでもそうです。
日本の感覚だと、もう銀行から勝手に引き落としてよ、と思いますが、がんとして小切手が主流です。
ついウッカリ月初めにチェックを大家に渡すのを忘れて、Late Fee 20ドルを何度とられたことか!
もう、これがあるからチェック払いやめないの?! と穿って見たくなります。

まあ、家賃ははっきりいって、小切手支払いはやめてほしい代表格なのですが、逆に小切手で助かることも沢山あります。
それは、離れたところに済んでいる友人とのお金のやり取り、カード決済ができないような小さなインターネット店舗で商品を買う場合、あるいはNPO団体への寄附をしたい時などです。
習い事をしていれば、お月謝もチェックで渡せます。
日本だと、ヨレヨレのお札では失礼なので、わざわざ新札をとっておいたりして、結構面倒ですよね。

日本であれば、同等のことをするために、わざわざ郵便局へ行き、小切手を買って郵送するか、手数料払って直接金融機関に振り込むしかありませんが、小切手帳があれば、その場で支払い金額を書いてサインして同封するだけです。
受け取る方も、わざわざ郵便局に行かなくても、自分の口座がある銀行のATMで簡単に受け取れます。

小切手を切る手数料、受け取る手数料は銀行によります。多くは、Checking Accountの口座維持手数料を月9ドルほどとるかわりに、小切手の手数料はとらない、という形だと思います。
(この口座維持手数料は、給与振込(Direct Deposit)があるか、クレジットカードを契約しているか、等で毎月ポイントがつき、あるポイントを超えると無料になる、というサービスも多くの銀行がやっています)

ちなみに、アメリカでは小切手があるためか、振込(Wire Transferといいます)は、高額のお金のやり取りでもなければほとんど使われません。使うと、15~20ドルくらいのバカ高い手数料をとられます(送るときだけでなく、受け取り側もとられることがある)。


2)使うときの注意点

とまあ、これだけ書くと、なんだかいいことずくめに見えますが、実は危険も結構あります。
なにしろ、チェックというのは、本当は銀行にお金が入ってなくても、好きな金額を書いて相手に渡してしまうことができるわけですね。
で、うけとった方が、いざ換金しようとしたら、残高不足でお金にならない、ということもあります。所謂、不渡り、というやつです。
こちらでは、"Bounced Check", "Rubber Check", "Non-sufficient funds (NFSと略される)"などと呼ばれます。
前ふたつは、振り出し銀行に跳ね返されるので、「バウンド」「ラバー(ボール)」というイメージで使われるようです。

まず、不渡り小切手を切ってしまったら何が起こるか。
これは、明らかにクレジット・ヒストリーに響きます。クレジット・ヒストリーについては、「クレジットカード」の項で書きましたので、そちらをご覧下さい。
「クレジット」はまさしく信用、信用を失うので、新しい契約などがやりにくくなります。

まあ、確信犯で不渡り小切手を切る人は、今こちらのページを見ている人には居ないと信じて。
悪気はなかったが、うっかり残高の計算を間違えて、不渡りが出てしまったら何が起こるか。

これは、実は、お金を受け取ろうとした人にも迷惑がかかるのです。

このことを理解するには、通常、小切手を受け取る側Taroさんと、ふり出した側Jiroさんの銀行が同じではない、ということを考える必要があります。

つまり、Taroさんが銀行Aに「この小切手を換金して下さい」と頼んだとします。すると、銀行Aは、Jiroさんの小切手に書かれている銀行Bに、「こういう小切手がきているので、Jiroさんの口座からこの金額だけ銀行Aに移動して下さい」とお願いします。
JiroさんのChecking Accountの残高が十分にあれば、銀行Bは銀行Aへの資金移動し、Jiroさんの口座から額面分差し引きます。

というわけで、小切手の換金には銀行Aと銀行Bの両方での事務作業が必要です(当然ですが)。

ここで、Jiroさんの残高が足りなかった場合、銀行Bはまず、銀行Aに対して「残額不足で資金移動できません」という通知をします。つまり、銀行Aのオーダーは跳ね返されてしまったわけです。
それから、次に、Overdraft Feeとよばれる手数料をJiroさんから徴収します。これは、事務手数料分返せ、という意味と、ペナルティの意味も含まれています。
金額は、どれだけ過去に不渡り小切手を切ったことがあるかにもよりますが、たかだか20ドル程度の小切手が引き落とせなかっただけでも、数十ドルにのぼることがあります。
平均金額は、こちらのページによれば、なんと27ドル!

まあ、Jiroさんがペナルティを払わされるのは納得できます。不渡り出しちゃった本人ですから。
しかし、これでは、銀行Aは働き損ですね。手続きしたのに、その分が報われない。

…というわけで、なんと、銀行Aには、受取人のTaroさんから、"Deposit Item Returned (DIR)"と呼ばれる手数料を徴収する権利があるんですよ!

金額は、大体6ドル程度。
小さな非営利団体の会費や、小額の寄附分なんて、あっという間にふっとびます…。

日本人の感覚なら、「そんなアホな!」と思いますよね??
Taroさんは、受け取れるはずだったお金を貰えないばかりか、手数料で6ドルも口座から引かれてしまうんですから。
商売だったら、商品は相手に渡っているのに、代金が支払われないばかりかマイナス、ということになります。

しかし、ここに、チェックのからくりがあります。

チェックを受け取るときには、受取人がサインをしなくてはなりません。
このサインは、「このチェックを現金化することを、私に変わって、他の誰かが行うことを認めます」という意味なのです。
だから、サインをした後のチェックを落としてしまったら、誰にでも換金できてしまうのです。

さて、銀行が換金前に、このサインを求めるのは、「銀行があなたに代わって換金するので、その許可を下さい」という意味です。
つまり、銀行Aは、あなたの代理でお金を換金してくれるに過ぎません。
従って、その間に生じた不利益に関しては、あなたが補償してくれるのが当然ですよね、という考え方なのです。

日本人はサインという文化にまだ慣れていませんが、サインのパワーというのは本来そういうものなんです。
サインしたら最後、その書面に責任を持たなくてはなりません。
そのチェックの残高がまともにあるかどうかについても、サインした本人の責任なんです。

そんなこといったって、相手の口座の残額があるかどうかなんて、どうやって調べればいいの!!
と思うかも知れません。
対策は簡単です。

サインする前に、銀行Aで、銀行BのJiroさんの口座に十分な残高があるかをチェックしてもらえば良いのです。

…なんだか、キツネにつままれたような話ですが、これは、窓口でそうお願いすればやってくれるんだそうです。
銀行が対外的にそれをあまりおおっぴらにしないのは、皆にそうされると事務が大変になるからだとか、実はDeposit Item Returned Feeが徴収できなくなるのは困るからだとか、色々言われています。(6ドルはいくらなんでも高すぎです。そんなに事務で手間がかかるわけじゃない)

ただし、これでも、Jiroさんが、他にも沢山小切手をきっていて、Taroさんが残高チェックをお願いした時点から、実際に引き落とし手続きが行われるまでに他の引き落としが重なってやっぱり残高不足、という可能性は排除できません。
しかも、銀行Bは、Jiroさん口座に同日に複数の小切手引き落としの依頼がきた場合、Jiroさんが小切手を振り出した日時でも、銀行Bに依頼が到着した時刻でもなく、一番金額の高い小切手から引き落としの処理をするのです。
こうすると、残高不足で跳ね返されるチェックの数が一番多くなり、結果、銀行AもBも、より沢山のOverdraft FeeとDeposit Item Returned Feeをふんだくれる、というわけです。
(まあ、それだけが理由じゃないかもしれませんけどね)
もっと詳しい話が知りたい方は、こちらのページを見て下さい。


酷い話ですよね?!
しかし、これがアメリカ式です…。
逆にいえば、小切手というシステムは、本当に相互の信頼関係で成り立っているとも言えます。
信頼関係が築かれていない相手との取引には、残念ながら、慎重にならざるを得ません。

ただ、Deposit Item Returned Feeについては、流石にひどすぎるという非難もあります。
そこで、もしこれを引かれてしまったら、取引銀行に交渉する手はあるそうです。
長年メインバンクとして使っていた銀行なら、顧客との関係を壊したくないので、返してくれる場合も多いそうです。(しかし、あくまでも自己申告というところがやっぱりアメリカっぽい。)

というわけで、小切手の不渡りは、自分がバッドヒストリを抱え込むだけでなく、先方にも非常に迷惑をかけますので、絶対にやってはいけません。

普段から、チェックアカウントは利子が低いからまめにセービングに資金移動、、なんてやっている人は、思わぬところでうっかり残高不足をやりかねませんので、重々に気を付けて下さい。
(そもそも、支払った小切手がいつ換金されるかなんて、予測不能ですしね)

銀行によっては、そういうウッカリ対策で、200ドルほどまでは足が出ても銀行が不足分を仮払いしてくれるサービスをやっているところもあります(当然利息もとられますが)。
ヒストリースコアに響くかどうかは、、、よくわかりません。多分銀行によりけりでしょう。

また、銀行側も、不渡りで深すぎる傷を負わないよう、色々対策を練っています。
殆どの銀行は、500ドル以上の個人小切手で自分の口座に入金(デポジット)した場合、全額をすぐに使えるようにはしてくれないと思います。
残高を見ると確かに入金額分だけ増えているのですが、そのうち一部の金額は、 先方銀行への照会が済むまで1~2日は使えない、という状態になっています。

つまり、ある日の支払いに間に合わせるために、友人から2000ドルの小切手を貰って、前日の夜に入金した、というような場合では、支払い時までに2000ドル全部が使えるようになっていない可能性が高い、ということです。

資金の移動には金額、時間ともに余裕を持って!


3)小切手を作る

そういうわけで、アメリカで生活するとなると、まず必要な小切手帳ですが、どうやって作るか。

そもそも、小切手帳は銀行のChecking Accountごとに別のものが必要です。
なので、殆どの場合、最初の小切手は、口座の開設と同時に銀行に作ってもらうことになると思います。この場合、とくに必要な手続きはありません。

しかし、回りを見渡してみると、皆さんとても綺麗でカラフルな小切手を使っておられる。
銀行発行のシンプルなものとは全く違って、いいな、あんな小切手帳欲しい! と思う方もおられるでしょう。

この場合、ダイレクトメールのチラシを見て申し込んだり、webから申し込んだり(Order Checkとか検索かけるといくらでもひっかかる)と色々ですが、こういった銀行以外の場所でチェックを作る場合、次のものを要求されることがあります。

  • Void Check
  • Deposit Slip (Deposit Ticket)


ここで、Void Checkとは、小切手の宛名書きのところに、大きく"VOID"とだけ書いたチェックのことです(鉛筆など消える素材で書いたものはダメ)。
サインは書かないで下さい。必要ないのに、サインを第三者に見せるのは好ましくありません。
一方、Deposit Slipとは、現金や小切手の額面を銀行口座に入金するときに使う書式です。通常、小切手帳の最後に数枚ついています。これに必要事項を記入し、現金や小切手と一緒にATM備え付けの封筒に入れると、ATMでお金を入金することができます。

これらは、小切手の印刷代を支払うためのものではなく、小切手に印刷する銀行コードや、口座番号の情報を正確に得るために要求されるものです。
(もっとも、何故Void Check とDeposit Ticketの両方を要求されるのかは知らない。)
つまり、手書きの情報や、コンピュータ入力の情報を信じてないのか? アメリカ人。

要するに、こういった申し込みの場合、既にチェックがあって、足りなくなったから買い足す、ということを想定しているわけですね。
アカウント名などを先方に知らせて一から作るということが出来るかどうかは、、、試したことがないので分かりません。
2015/5/8追記:最近はウェブで発注できることが多くなりました。ウェブ上では必要な情報を入力するだけで済むので、VOIDチェックなどの郵送は不要です。

ところで、小切手には、銀行口座の他に現住所も印刷されるのですが、これが引っ越してしまって古い情報になってしまうことがあります。
その場合には、一本線で消して、正しい住所を書き足せば使えます。


4)小切手を切る(使う)

小切手を使うときは以下の情報を書き込みます。

  1. 日付(右肩)。アメリカは 月/日/年 の順序が主流なので気を付けて。

  2. Pay to the order of の次の空欄に、受取人名を書く。

  3. $記号の横に、左ヅメ、隙間をあけずに金額を数字で書く。10ドルなら、10.00ーのように、1ドル以下を少数で書き、最後に横線を引っ張っておく。左詰め、横線は、後から余計な数字を書き足されないようにするための対処。

  4. Pay to the order of の下の欄は、記入した金額を左ヅメで英語で書く。110ドル50セントだったら、"One-hundred Ten & 50/100ー" など。最後の横線は、余計な修正をされないための対処。

  5. 左下空欄は、メモ欄。別に書かなくてもよいが、たとえば家賃だったら、ルームナンバーと何月分かなどをメモしておくとか。

  6. 右下、サインの欄。このサインがないと、受け取った人はお金を引き出せません。更に、サインは、銀行口座を作ったときのサインと同一でないと駄目。


通販などの代金を支払う場合、大抵、"Check payable to XXXX"のような形で指定されていますので、この"XXXX"に相当する部分を、"Pay to the order of"の欄に書けば良いということです。
くどいですが、サインを忘れずに! 私は、記念すべき第一回目の使用時(House Rabbit Societyの会費納入だった)にサインを書き忘れ、再度送りなおす羽目になりました。。

あとは、普通に郵便で送ったり、手渡せばOK。

ちなみに、アメリカの銀行口座は、Checking Accountは口座維持手数料をとられるところが多いです(とられないところは、多分全く利子がつかない)。
更に、小切手を切る場合、デフォルトではいくらかの手数料がとられるところが殆どです。

ただ、日本でもシティバンクあたりはそうですが、利用頻度や口座残高、定期の契約があるかどうかなどで、口座維持手数料が免除されたりします。こういった利用サービスの数などで、大抵どこも契約者のステージを決めており、あるステージ以上であれば、無制限に小切手を切っても手数料がかからない、などの特典があります。

実は、利子がつく口座は、SSNを持っていないと殆どの場合契約できない、という事情があって、SSNがない人はそういうところでも大変です……。運良く口座維持手数料がゼロのChecking Accountを提供してくれる銀行が近くにあればいいですが、そうでなければ、月10ドル近い口座維持手数料を払い続けることになります。


5)小切手を換金する(あるいは口座に入金する)

まず、貰った小切手は、そのままでは換金できません。
小切手の裏の、"ENDOSE HERE"と書かれた場所に、サインをする必要があります。

気を付けなければならないのは、このサインをした瞬間に、Pay to the order ofの欄に書かれた人間でなくても換金できてしまう、ということです。
(そもそも、このサインは、銀行側が、宛先名の人物に代わって相手銀行にお金を要求することを許す、つまり第三者にお金を引き出すことを許すためのものです)

暫くサインした小切手を持ち歩かなければならない場合などは、念のため、サインの上に"For deposit only"と書いて、2行目にサインしておけば、万が一第三者が換金しようとしても、Pay to the order ofの欄に書かれた宛名名義の銀行口座にしか入金出来ないので安全です。

さて、小切手を換金する(現金化する、口座に入金する)には、3通りの方法があります。

一つ目は、銀行の窓口で換金/入金してもらう方法です。
専用の用紙(Deposit Slip)が店舗に備え付けられているので、そこで必要事項を記入します。
銀行によりけりでしょうが、大体、日付、名前、入金したい口座番号、そのうち現金化したい金額、サイン、といった感じだと思います。
自分が口座を持っていない銀行に持ち込み、全て現金化する、というのは、私はやったことはありませんが、出来るはずです。

二つ目は、ATMを使う方法です。
この方法は、そのATMを管理する銀行に自分が口座を持っていないと、使えません。
また、入金された金額は全て自分が指定した口座に入ります。
(まあ、現金が欲しければ、その後ATMから引き出せばよいのですが)

ATMには、Deposit(入金)を受け付ける機械と、そうでないものがあります。前者は、入金を受け付ける受け入れ口があり、隣に入金用の専用封筒を備えています。
この封筒に、受け取った小切手や現金、Deposit Slipを入れて封をし、ATMの機械からDepositの手続きをします。

Deposit Slipには、次の情報を書き込みます。

  1. 日付(左上)
  2. サイン(日付の下)、これは現金を引き出すときだけ必要。現実には現金が欲しければ銀行に行く必要があり、その場合は銀行備え付けのDeposit Slipを使うだろうから、ここにサインする機会はほとんどないと思われる
  3. 入金する現金の金額(右一番上)
  4. 入金する小切手の金額(2〜3行目)
  5. 小切手が3枚以上ある場合の、残りのトータルの金額(4行目)
  6. 1〜4行目の合計(5行目)
  7. 入金額のうち、口座に入金せず現金で受け取りたい金額(6行目)
  8. 口座入金金額、5行目から6行目を引いたもの(7行目)


なお、入金小切手が3枚以上ある場合は、裏に3枚目以降の情報を書く欄がありますので、そちらも記入します。なお、小切手の金額欄の隣に、注釈欄があります(表は小さいですが、裏は結構大きい)。ここは別に書かなくてもいいですが、それぞれの小切手の右肩に印刷されている、通し番号でも書いて、どれがどの小切手の数字なのか見やすくしておけば、銀行員さんが助かるかも知れません。


最後は、入金したい銀行に郵送する方法です。
上二つは、自分が銀行の近くに行かないと入金出来ない方法です。しかし、時には、遠隔地から入金したいこともあるかも知れない。

その場合は、上のATM入金でやったようにDeposit Slipを用意し、小切手と一緒に銀行に郵便で送れば、銀行側で入金手続きをやってくれます。銀行によっては、別途手数料をとられるところもあります。
勿論、封入する小切手は全てENDOSEのサインが必要です。危険ですから、必ずサインの上に "For deposit only" と書いておくこと。 でないと、万が一途中で紛失して誰かに現金化されちゃっても文句言えません。それから、勿論、この場合、現金は送れません(危険だから)。


6)小切手の宛名以外の人物がお金を受け取る

Google アドセンスに代表されるアファリエイト、海外の懸賞の賞金などは、ドルチェックで送られてくることがよくあります。
しかし、受け取ったはいいが、日本国内で換金すると、数千円の手数料を取られて何も残らないどころかマイナス、ということも有り得ます。
そういう人のための小切手換金代行業みたいなものも、webを探せばあると思いますが、もしアメリカに来てから、友人の誰かに「代わりに換金してきてくれない?」と頼まれたとき、どうするか。

まず、Pay to the order ofの欄に書かれた人が、ENDOSE欄の一行目に、Pay to the order of と書き、2行目に代理人名フルネーム(英語で、漢字では銀行員が名前を判別出来ず断られるおそれがある)、3行目に本人のサインを書きます。

こうすることで、Pay to the order of の宛名が、代理人名に書き変わったのと同じ効果になります。
従って、その更に下に代理人がサインすれば、換金してもらえます。


7)Check Draft(Demand Draft)とは何か

さて、6番まではぶっちゃけ、ここでこんなに書かなくてもWebにいくらでも情報がおちているのですが。(不渡り小切手についてはあまり書いてなかったですが)

私も、本日初めて、Check Draft (Demand Draftともいう)なるものを知りました……。
英語のページを見ると、Marchandise側が作成する小切手で、振出人のサインが要らないとか色々書いてありますが、どうもピンとこない。
むしろ、日本では送金小切手と呼ばれている、ということを知ってようやく納得できました。

送金小切手は、確実に受取人にお金を届ける方法のひとつです。
個人小切手は、上にも書いたように、ENDOSEMENTのサインをした瞬間に、誰でも受け取れてしまいます。
一方、送金小切手は、書かれている相手の口座への直接振り込みか、自分がその受取人であるという証明をしない限り、お金をもらえません。
一般には、銀行にお金を支払った上で作成してもらうものだそうで、そういう意味では不渡りの心配もありません。
ただし、これはなくすと再発行してもらえないものなので、現金と同じように厳重に管理する必要があります。


ところで、Check Draftを作るには、受取人側の認証が必要です。(だからサインが必要ないのです。先に認証されているから)
この認証を、電話でやったり、Faxでやったりするので、Check by phoneなどとも呼ばれているらしいです。
この認証を近々やることになりそうですので、またそのうち経過を追記します。







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by lily_lila | 2011-07-20 09:01 | 渡米生活...金融

渡米生活日々の備忘録。


by lily_lila